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Satoyama, Plants & Nature

9月のフィールドで 花・シダなど 

 9月上旬は雨にたたられ、西宮市内以外では1日だけほんの少し遠出ができたくらいでした。
 9月のまとめは花やシダ類と、溜池・湿地・水田のものとの2つに分けて掲載することにします。
*画像クリックで、別ウィンドで表示されます。
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大きな画像(1024×768)を見る時は、リンク先の画像を別のウインドかタブで表示してください。


ヤマジノホトトギス
Fig.1 ヤマジノホトトギス (兵庫県丹波地方 2015.9/10)
すでに8月半ばには但馬の高原で開花していましたが、丹波地方ではそれよりも3週ほど遅れて開花全盛となりました。この地域の山麓ではごくふつうに見られます。

ギンリョウソウモドキ
Fig.2 ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ) (兵庫県丹波地方 2015.9/10)
林縁から林床にかけて、この時期にはあちこちでギンリョウソウモドキが見られます。
兵庫県内では広い範囲で比較的ふつうに見られます。

アカハナワラビ
Fig.3 アカハナワラビ (兵庫県丹波地方 2015.9/10)
アカハナワラビが胞子葉を開きつつありました。
この頃の葉はまだ紅変しておらず、淡色のカスリ模様が入ることから緑白色に見えます。
関連ページ 関西の花/シダ・アカハナワラビ

チチアワタケ
Fig.4 チチアワタケ (兵庫県丹波地方 2015.9/10)
むかしは食用とされていて、実際に食べたこともあり、それなりに美味しいものなのですが、最近では地域によっては有毒のものもあるとされています。手を出さないのが無難でしょう。
傘の裏には管孔があり、黄白色の乳汁を分泌します。また柄の表面には細粒があります。

ヒメホウキタケ
Fig.5 ヒメホウキタケ (兵庫県丹波地方 2015.9/10)
アカマツの枯れ木によく出てくる小さなホウキタケです。

ヒメムカゴシダ自生地調査
Fig.6 ヒメムカゴシダ自生地調査 (兵庫県某所 2015.9/14)
ヒメムカゴシダ自生地保護のための前調査に参加しました。
近縁のオオフジシダと自生環境がやや異なり、岩上よりも林床の腐植土上に多く生育しています。
シカの食害を避けるため、分布密度の濃い2ヶ所に柵をつくることになりました。
スケールで囲っている部分に柵が張られます。

ヒメムカゴシダ
Fig.7 ヒメムカゴシダ (兵庫県某所 2015.9/14)
オオフジシダに似ますが、より大型となり、中軸と羽軸の交点にムカゴをつくるのが特徴です。
兵庫県ではこの斜面と、一つ下の谷筋にのみ生育しています。

ヒメムカゴシダのムカゴ
Fig.8 ヒメムカゴシダのムカゴ (兵庫県某所 2015.9/14)
こんなふうにムカゴをつけるシダは関西では本種しかなく、不思議な光景にも見えます。
ムカゴは付けていますが、未成熟な葉が多く、葉裏にソーラスはほとんど見られませんでした。

アケボノソウ
Fig.9 アケボノソウ (兵庫県某所 2015.9/14)
調査は早い時間に終わり解散となったので、丹波地方のハナワラビ類定点観察地を見に行くことに。
山を下る途中の沢筋ではシカの不嗜好植物のアケボノソウが満開でした。
関連ページ 湿生植物・アケボノソウ

オオヒメワラビ
Fig.10 オオヒメワラビ (兵庫県某所 2015.9/14)
アケボノソウが生える沢に接した排水路の壁面に生育して、シカの食害から免れているようです。
ソーラスが未発達でしたが、葉柄には線形で褐色の鱗片があり、羽軸は無毛なのでオオヒメワラビだと思います。
関連ページ 関西の花/シダ・オオヒメワラビ

モトマチハナワラビ
Fig.11 モトマチハナワラビ (兵庫県丹波地方 2015.9/14)
ここでは植林地の林床に成熟したモトマチハナワラビが20個体前後生育し、他にオオハナワラビとアカハナワラビが混生しています。
濃い緑色の葉は前年葉、明るい緑色の葉は今年の秋に胞子葉とともに出た栄養葉です。
中には一昨年の秋に出た、さらに古い3枚の栄養葉を持つものも見られます。
関連ページ 関西の花/シダ・モトマチハナワラビ

ホソバオオハナワラビ(仮称)
Fig.12 ホソバオオハナワラビ(仮称) (兵庫県丹波地方 2015.9/14)
ハナワラビ類混生地であるため、このような栄養葉を持つものも出現します。
モトマチハナワラビとオオハナワラビの中間的なもののように見えます。

クサアジサイ
Fig.13 クサアジサイ (兵庫県丹波地方 2015.9/14)
林床ではあちこちでクサアジサイが開花していました。
紅色を強く帯びた美しい集団でした。

ナンバンハコベ
Fig.14 ナンバンハコベ (兵庫県丹波地方 2015.9/14)
既に開花が終わって沢山果実をつくっていましたが、日陰部分ではまだ開花中の花がありました。
何度見ても不思議な形をした花だと思います。

ヒトツバハギ
Fig.15 ヒトツバハギ (兵庫県丹波地方 2015.9/14)
日当たり良い林道脇の草地斜面でヒトツバハギが雌花を開花中でした。
広く薄く分布している低木で、丹波地方でも点々と生育しているのを見かけます。
近くには雄株が見当たりませんが、結実するのでしょうか?

イヌショウマ群落
Fig.16 イヌショウマ (兵庫県丹波地方 2015.9/22)
放棄されたクリ園の林床で群生しています。
なかなか結構な眺めですが、花の蜜を求めてキイロスズメバチが飛び交っていて、ちょっとスリリングです。

イヌショウマの花序
Fig.17 イヌショウマの花序 (兵庫県丹波地方 2015.9/22)
大きな個体では中軸から沢山の枝を分けて花をつけ、重みのあまり倒伏気味になっているものも。

訪花したメスグロヒョウモン
Fig.18 訪花したメスグロヒョウモン (兵庫県丹波地方 2015.9/22)
酷暑の盛夏の間に夏眠していたヒョウモンチョウ類も再び活動を始めたようです。
雌雄ともに数多くの個体が吸蜜に訪れていました。

ナガバノヤノネグサ
Fig.19 ナガバノヤノネグサ (兵庫県丹波地方 2015.9/22)
林床にはイヌショウマとともにナガバノヤノネグサが数多く見られました。
イヌタデ属の中では花序の花数も少なく、最も目立たない種でしょう。
他に周辺ではコモチイラクサ、ヤマトキホコリ、ヤマミズなどのイラクサ科草本が目立ちました。
関連ページ 関西の花・ナガバノヤノネグサ

ホソミオツネントンボ
Fig.20 ホソミオツネントンボ (兵庫県丹波地方 2015.9/22)
林内ではイトトンボの仲間が飛び回っていたので、止まったところを観察するとオツネントンボの仲間でした。これは前翅と後翅の縁紋が重なっているのでホソミオツネントンボのほうです。
成虫で越冬し、春になると鮮やかな水色に体色が変化します。
一方、オツネントンボのほうは越冬しても体色は変化せず、褐色のままです。

ツチアケビの果実
Fig.21 ツチアケビの果実 (兵庫県阪神地方 2015.9/29)
これまでマトモに撮影してこなかったヒキオコシの撮影に里山を訪ねました。
途中の林内では赤い果実をぶら下げたツチアケビが点々と見られました。
最近になってツチアケビは鳥によって種子散布されていることが明らかになりました。
リンク:光合成をやめたラン科植物ツチアケビにおける鳥による種子散布
関連ページ 関西の花・ツチアケビ

セトウチホトトギス
Fig.22 セトウチホトトギス (兵庫県阪神地方 2015.9/29)
このあたりではヤマジノホトトギスに代わって、セトウチホトトギスが生育しています。
開花期はヤマジノホトトギスよりも2週間ほど遅く、9月下旬が最盛期です。

ヤマジノホトトギスとセトウチホトトギスの花
Fig.23 ヤマジノホトトギスとセトウチホトトギスの花 (兵庫県丹波地方・阪神地方)
左がヤマジノ~、右がセトウチ~で、花披片下部が黄色となり、花柱や花糸に紫班があるのがセトウチ~です。花のある時期は区別は容易ですが、それ以外の時期ではなかなか区別の難しいものです。
一般にセトウチホトトギスのほうが毛深く、葉面に光沢があるものが多いように思います。
兵庫県内のこの仲間では、他にタマガワホトトギスが但馬地方の高所に、ヤマホトトギスがわずかに淡路島に生育しています。

ヒキオコシ
Fig.24 ヒキオコシ (兵庫県阪神地方 2015.9/29)
草体が大きくて全体が捉え辛く、なかなかカメラの向かない草本です。
大抵は全体を収めきれず、花序部を撮影してお茶を濁してしまい、今回もまたそうなってしまいました。適度に草刈りされるような場所のほうが、まとまりのよい画像が撮れるのかもしれません。

ヒキオコシの花
Fig.25 ヒキオコシの花 (兵庫県阪神地方 2015.9/29)
遠景では花の様子が分からないので、花のアップの画像がどうしても必要になります。

シロバナヒキオコシ
Fig.26 シロバナヒキオコシ (兵庫県阪神地方 2015.9/29)
通常のヒキオコシに混じって紫班を欠き白色の白花品が数個体生育していました。
群落の中では比較的出現率が高そうです。
ところで、ヒキオコシの品種としてシロバナヒキオコシ(f. albidus)とシロヒキオコシ(f. albiflorus)とがありますが、同じものなのでしょうか?

シロバナアキノタムラソウ
Fig.27 シロバナアキノタムラソウ (兵庫県阪神地方 2015.9/29)
すぐ近くではアキノタムラソウの白花品も見られました。これもよく見かけます。
シロバナ繋がりで掲載しておきます。
関連ページ 関西の花・アキノタムラソウ

ツルニンジン
Fig.28 ツルニンジン (兵庫県阪神地方 2015.9/29)
林縁のススキの茂った斜面ではツルニンジンが開花中でした。
だいたい下向きに咲くので、下から花を捉えた画像が欲しくなります。

ツルニンジンの花
Fig.29 ツルニンジンの花 (兵庫県阪神地方 2015.9/29)
葯は花粉を放出して、一部の葯は落下し、柱頭が開いて雌性期になっていました。

コシオガマ
Fig.30 コシオガマ (兵庫県阪神地方 2015.9/29)
棚田の斜面ではコシオガマのお花畑が満開になっていました。
周囲には大株のナキリスゲが点在していて、ここではこれらに半寄生しているようです。
寄生されたほうのナキリスゲは大株ですが草丈は低く、ちょっと気の毒になります。

果実期のカセンソウ
Fig.31 果実期のカセンソウ (兵庫県阪神地方 2015.9/29)
花の終わった果実形成期のカセンソウが棚田の土手で夕暮れの秋風に揺れていました。

チチタケ
Fig.32 チチタケ (兵庫県阪神地方 2015.9/29)
キノコ類の少ない里山でしたが、季節外れのチチタケがまとまって発生していました。
いいダシの出るキノコで、持ち帰ってナスとともに油で炒める定番料理にしました。
食感はボソボソしていていま一つですが、甘味と旨味タップリの極上のダシが出ます。
柄は中実で堅くしまっており、傘の表面はビロード状、傷をつけると白い乳汁が噴出し、傷つけた箇所は後に褐色となります。

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