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Satoyama, Plants & Nature

初夏の湿地・溜池 1 

5月に入って初夏になると湿地や溜池の植物も活気づいてきます。
スゲ類は入っていませんが、別の日にスゲ類だけを取り上げる予定です。
画像:ヤマドリゼンマイ、ヒツジグサ、オオフトイ、トキソウ、イガタツナミ、ノグサ、
   ノテンツキ、コモウセンゴケとイシモチソウ、開花したイシモチソウ、
   コバノヒルムシロ群落、花穂を上げたコバノヒルムシロ、コバノヒルムシロの果実、
   ミズニラ、ヒメミズゴケとその細部、コウヤノマンネングサとその細部
*画像クリックで、別ウィンドで拡大表示されます。

ヤマドリゼンマイ
Fig.1 ヤマドリゼンマイ (兵庫県但馬地方 2014.5/14)
高原の湿地でキンキカサスゲとともに群落をつくっています。

ヒツジグサ
Fig.2 ヒツジグサ (兵庫県丹波地方 2014.5/20)
山際の静かな溜池でひっそりと開花しています。
関連ページ 浮葉植物・ヒツジグサ

ooHutoi0520.jpg
Fig.3 オオフトイ (兵庫県丹波地方 2014.5/20)
オオフトイが雌性期に入っていました。フトイはもう少し遅れます。
関連ページ 湿生植物・オオフトイ

トキソウ
Fig.4 トキソウ (兵庫県播磨地方 2014.5/23)
湿原の一画で群生しているトキソウが開花していました。
この湿原は年間を通して様々な稀少な湿生植物が見られる素晴らしい場所です。
関連ページ 湿生植物・トキソウ

トキソウの花
Fig.5 トキソウの花 (兵庫県播磨地方 2014.5/23)
トキソウの花とともにカキランの葉も見えています。

イガタツナミ
Fig.6 イガタツナミ (兵庫県摂津地方 2014.5/27)
溜池土堤の水がしみ出すあたりで群れ咲いていました。
関連ページ 湿生植物・イガタツナミ

ノグサ
Fig.7 ノグサ (兵庫県摂津地方 2014.5/27)
イガタツナミの生育する土堤の粘土質部分に生育しています。
関連ページ 湿生植物・ノグサ

ノテンツキ
Fig.8 ノテンツキ (兵庫県播磨地方 2014.5/27)
テンツキ属の中では最も早く開花・結実を行う種です。
関連ページ 湿生植物・ノテンツキ

コモウセンゴケとイシモチソウ
Fig.9 コモウセンゴケとイシモチソウ (兵庫県播磨地方 2014.5/27)
両種とも開花間近で、花の競演が見たいところですが、その時期に行けるかどうか・・・
関連ページ 湿生植物・コモウセンゴケ

イシモチソウ
Fig.10 開花したイシモチソウ (兵庫県播磨地方 2014.5/27)
同じ溜池土堤の南向き斜面では、すでに開花が見られました。
傍らではヤマサギソウ、ソクシンランも開花中でした。
関連ページ 湿生植物・イシモチソウ

コバノヒルムシロ群落
Fig.11 コバノヒルムシロ群落 (兵庫県阪神地方 2014.5/28)
コバノヒルムシロらしきものがあるとの連絡を受けて確認に行くと、素晴らしい群生地でした。
関連ページ 浮葉植物・コバノヒルムシロ

花穂を上げたコバノヒルムシロ
Fig.12 花穂を上げたコバノヒルムシロ (兵庫県阪神地方 2014.5/28)
水際から思い切り手を伸ばしてコンデジで撮影しました。
池にはヒシ、イヌタヌキモ、ウキクサ、ミジンコウキクサ、アゾラsp.などの水生植物が生育。

コバノヒルムシロの果実
Fig.13 コバノヒルムシロの果実 (兵庫県阪神地方 2014.5/28)
標本用に果実の付いたシュートを採集しました。

ミズニラ
Fig.14 ミズニラ (兵庫県阪神地方 2014.5/28)
棚田の溜池畔で群生していました。
関連ページ 湿生植物・ミズニラ

ヒメミズゴケ
Fig.15 ヒメミズゴケ (兵庫県但馬地方 2014.5/30)
高標高地の小湿地でマット状に群生していました。
オオミズゴケやホソベリミズゴケよりも小さく、ホソバミズゴケに似ています。

ヒメミズゴケの細部
Fig.16 ヒメミズゴケの細部 (兵庫県但馬地方 2014.5/30)
A:全体. B:開出枝. C:茎葉. D:枝葉.
開出枝につく枝葉の葉先は反り返りません。(ホソバミズゴケは反り返る。)
茎葉は縦長の扇状で、葉先だけでなく上部の側方もささくれる。
(ホソバミズゴケの葉は舌状で、先端部分だけがささくれる。)
枝葉はホソバミズゴケと同様で区別できません。
関連ページ 湿生植物・ヒメミズゴケ

コウヤノマンネングサ
Fig.17 コウヤノマンネングサ (兵庫県但馬地方 2014.5/30)
温帯林下の疎水の脇でツルネコノメソウ、ヒョウノセンカタバミなどと生育していました。
似たものにフロウソウとフジノマンネングサがあります。

コウヤノマンネングサの細部
Fig.18 コウヤノマンネングサの細部 (兵庫県但馬地方 2014.5/30)
左:地上部全体. 右上:枝葉. 右下:枝についた毛葉.
主茎の上部は湾曲し、枝先は細く尖る。(フロウソウは湾曲せず、枝先は細くならない。)
(フジノマンネングサの枝は長く、羽状に枝分かれする。)
枝葉の中肋背面上部には歯が並ぶ(矢印部分)。(フロウソウの中肋背面は平滑。)
枝の表面には枝分かれした毛葉が密に生える。(フジノマンネングサでは薄板が並ぶ。)

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category: 湿地・溜池

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