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Satoyama, Plants & Nature

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9月の花 1 

ついこの前まで続いていた、あの夏の暑さと天気の急変はなんだったのでしょうか。近年のように猛暑になったり、局所的な気候の急激な変化は、平野部の開発によって水田が激減したためという説もあるようです。今では朝夕はすっかり涼しくなり、日中も汗ばむものの、からっとした暑さが心地よい、フィールドでの観察適期となりました。山野では秋の花があちこちで開花しはじめています。草原ではクサヒバリやマツムシの声も聞こえてきました。
画像:マツムシソウ、オミナエシ、シラヤマギク、ウド、コアオハナムグリ、ヤブラン、
   ホソヒラタアブ、ミズタマソウ、ネコハギ、ガガイモ、ツチアケビの実、ムギラン、
   ヤマジノホトトギス、ハダカホオズキ、オオバクサフジ、オオヒキヨモギ、
   ヒキヨモギ
*画像クリックで、別ウィンドで拡大表示されます。
マツムシソウの花
Fig.1 マツムシソウの花 (神戸市 2013.9/3)
六甲山上にある神戸ゴルフ倶楽部の草原性植物観察会に解説員として参加させていただきました。
神戸ゴルフ倶楽部は110年前に開場した日本最古のゴルフ場で、除草剤を使用せずに草刈りによって長く草原環境が保たれ、また一般の入場ができなかったため、稀少な植物が数多く残っています。マツムシソウもそういう環境で残ったもので、兵庫県内で確実な自生地は2ヶ所しかなく、まとまった自生地は県内ではここにしかありません。
この日は小雨や霧にあいましたが、花にはハナバチの仲間、ジャノメチョウ、イチモンジセセリ、ベニシジミなどが訪花していました。

マツムシソウの生育環境
Fig.2 マツムシソウの生育環境 (神戸市 2013.9/3)
ススキが優占する草原にツリガネネンジン、ワレモコウとともに多数の個体が生育しています。
マツムシソウ保全のために草刈りの時期もしっかりと管理され、これからも長く見ることができるでしょう。草地には来年、再来年に開花するだろうロゼットも沢山見られました。

シラヤマギクとオミナエシ
Fig.3 林縁草地の花 (神戸市 2013.9/3)
神戸ゴルフ倶楽部内ではマツムシソウ、ツリガネニンジ、ワレモコウ、画像に見えるオミナエシ、シラヤマギクなどの他にスズサイコ、リンドウ、ネコハギ、タムラソウ、アキノキリンソウといった草原性草本が見られました。
関連ページ 湿生植物・オミナエシ  関西の花・シラヤマギク

ウド
Fig.4 ウド (神戸市 2013.9/9)
この時期、里山の林縁や溜池土堤などのススキ草原では大きく成長したウドの開花が目立ちます。
春の新芽と同様、花も天ぷらにできるようですが、この時期はあまり天ぷらが発想できず、私的にはそれよりも花にやってくる訪花昆虫を観察をしていたほうが面白いと思います。

ウドの花にきたコアオハナムグリ
Fig.5 ウドを訪花したコアオハナムグリ (神戸市 2013.9/6)

ヤブランを訪花したホソヒラタアブ
Fig.6 ヤブランの花に来たホソヒラタアブ (神戸市 2013.9/6)
ヤブランのようにどこにでもある花も拡大して見ると面白いものです。
この仲間の花は、雄蕊が雌蕊よりも下に集まるように、花糸がカーブするのが特徴です。

ミズタマソウ
Fig.7 ミズタマソウ (神戸市 2013.9/6)
里山の林縁の湿った場所でよく見かけます。
同じような場所に近縁のウシタキソウも生えますが、より稀で、葉は心形となります。

ネコハギ
Fig.8 ネコハギ (神戸市 2013.9/6)
農道脇や畦ではネコハギの花が最盛期となっていました。

ガガイモの花
Fig.9 ガガイモの花 (神戸市 2013.9/6)
旧畑作地やあまり草刈りの行われていない土手では、ガガイモが覆いかぶさるように繁茂して、沢山の花序をつけて開花していました。花が淡紅色の個体もあれば、白色の個体もあります。

ツチアケビの果実
Fig.10 ツチアケビの果実 (神戸市 2013.9/6)
竹林の脇に果実をつけたツチアケビがありました。このあたりでは比較的よく見る腐生ランです。
焼くと焼き芋の香りがするけど、食べても美味しくないそうです。

ムギラン
Fig.11 カシの樹幹に密生したムギラン (神戸市 2013.9/9)
岩場で見る機会の多いムギランですが、ここでは樹幹に密生しているのに出くわして驚きました。
カシの木のほとんど根元近くから高さ5mあたりまでびっしりと着生しています。
よくもこれまで盗掘に遭わなかったものだと思います。

ヤマジノホトトギス
Fig.12 ヤマジノホトトギス (兵庫県篠山市 2013.9/8)
よく見かける種であるのに、沢山花のついた生育条件のよい個体に出会えません。
きっとこの時期は溜池や水田ばかり歩いているからでしょうね。

ハダカホオズキの花
Fig.13 ハダカホオズキ (兵庫県篠山市 2013.9/8)
丹波地方には非常に多い草本で、植林地下に大きな群落を形成していることがあります。

オオバクサフジ
Fig.14 オオバクサフジ (神戸市 2013.9/9)
オオバクサフジが棚田の最上部の土手に群生していました。
多くのものは成長期に草刈りに遭ったため、つぼみを着けたものばかりでしたが、草刈りをまぬがれた個体では、すでに多くの花が開花していました。草原環境の減少とともに少なくなった種で、兵庫県版RDBではBランクとされています。

オオバクサフジの花
Fig.15 オオバクサフジの花 (神戸市 2013.9/9)
花だけ見るとナンテンハギやヨツバハギと区別できません。

オオヒキヨモギ
Fig.16 オオヒキヨモギの花 (西宮市 2013.9/9)
西宮市内ではよく見られ、流紋岩質の岩場や、花崗岩の崩壊地などのバッドランドに多い草本です。次に紹介するヒキヨモギとは、茎上部の葉は切れ込まないことと腺毛が全体的に多い、花が淡黄色であることにより区別できます。ヒキヨモギのほうは西宮市内では見たことがありません。
関連ページ 関西の花・オオヒキヨモギ

ヒキヨモギの花
Fig.17 ヒキヨモギの花 (神戸市 2013.9/9)
ヒキヨモギは草原環境に生育する草本で、阪神間ではあまり見かけません。
ここでは草刈りされる山の斜面に数個体が生育していました。ここでは他にオケラ、ツリガネニンジン、オミナエシ、リンドウ、アワボスゲ、ノグサなどが生育しています。本当はカワラボウフウが目的で来てみましたが、残念ながら今年は生育が確認できませんでした。
ヒキヨモギもオオヒキヨモギも半寄生植物とされています。
関連ページ 関西の花・ヒキヨモギ
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