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Satoyama, Plants & Nature

夏の溜池・湿地・水田 1 

この夏に訪ねた溜池や湿地、水田や休耕田などで見かけた植物です。
画像が多いので、2回に分けました。
画像:コガマ、トラノハナヒゲ、海浜性フトイ、ガガブタ、ホザキノフサモ、マツモ、
   タイワンウチワヤンマ、ヒメナミキ、ヒシ、ヒメビシ果実、カンガレイ群落、
   カンガレイで編まれたカヤネズミの巣、ハタベカンガレイ群落、イチョウウキゴケ、
   ミズユキノシタ、休耕田の水田雑草、干上がり始めた溜池、ミズニラ、ヤリハリイ、
   ヤナギヌカボ、ホソバミズヒキモ、オグラコウホネ、ホッスモ、ヒロハトリゲモ、
   暫定オオトリゲモ、ミズオオバコ、ヒメミズワラビ、イトモ、淡水カイメン
*画像クリックで、別ウィンドで拡大表示されます。

Fig.1 コガマ (兵庫県たつの市 2013.8/1)
海浜性の小型のフトイの調査時に水路内に生育していたものです。
西日本では比較的少なく、兵庫県ではRDBのBランクになっています。
開花期は近縁のヒメガマやガマよりも1ヶ月ほど遅い。
関連ページ 湿生~抽水植物・

トラノハナヒゲ
Fig.2 トラノハナヒゲ (兵庫県姫路市 2013.8/1)
道路脇のノグサ、イシモチソウ、アリノトウグサなどが生育する半裸地に生育していました。
主に海岸に近い半裸地や湿った草地に生育しますが、兵庫県内では比較的自生地は少ないです。
兵庫県RDB Bランク種。
関連ページ 湿生植物・トラノハナヒゲ

フトイsp.
Fig.3 フトイsp. (兵庫県姫路市 2013.8/1)
フトイ類の中でも海浜性湿地に生育する小型なタイプ。
琉球諸島の海浜部に生育するイヌフトイと同種のものではないかと考えましたが、西表島産イヌフトイとは痩果の形状が微妙に異なっており、今のところはイヌフトイと断定することはできない状況です。海浜性小型フトイを含む今回のフトイ類調査については、次々回に概要を掲載する予定。
関連ページ 湿生~抽水植物・フトイ

ガガブタ群落
Fig.4 水路のガガブタ群落 (兵庫県赤穂市 2013.8/8)
岡山県の海浜性フトイの調査帰途、河口へと続く水路内に長い距離にわたって群生していました。
溜池ではよく見かける種ですが、水路内で生育しているのを見るのははじめてです。
関連ページ 浮葉植物・ガガブタ

水路内の水生植物
Fig.5 水路内の水生植物群落 (兵庫県赤穂市 2013.8/8)
Fig.4の下流部に見られた光景です。
水面上はガガブタが優占し、ヒシが混生しています。
水中ではホザキノフサモが多く、コカナダモ、マツモが混生していました。
大変魚影の濃い水路で、アブラボテやカネヒラが確認できました。
関連ページ 沈水植物・ホザキノフサモ  浮遊植物・マツモ

タイワンウチワヤンマ
Fig.6 タイワンウチワヤンマ (兵庫県赤穂市 2013.8/8)
水路脇のススキを足場にテリトリーを張っていました。
近づくギンヤンマやコシアキトンボを執拗に追っていました。

ヒメナミキ
Fig.7 ヒメナミキ (兵庫県西播磨 2013.8/8)
ふつう湿地や溜池畔に生育しますが、ここでは塩性湿地の上部に生育していました。
同所的にキツネノボタンも生育していたので、地下に湧水があるのでしょう。
関連ページ 湿生植物・ヒメナミキ

開花中のヒシ
Fig.8 開花中のヒシ (兵庫県加東市 2013.8/7)
オオフトイが生育する小さな溜池でヒシが開花していました。
関連ページ 浮葉植物・ヒシ

ヒメビシの果実
Fig.9 ヒメビシの果実 (兵庫県播磨地方 2013.8/7)
ヒメビシは開花結実がヒシよりも早く、ヒシが開花全盛期の頃には花期は終わり結実しています。
果実はヒシやコオニビシよりもかなり小さく、4個の刺状突起があります。
秋になると、再び新葉を出して開花します。
関連ページ 浮葉植物・ヒメヒシ

カンガレイ群落
Fig.10 カンガレイ群落 (兵庫県三木市 2013.8/7)
中栄養な溜池のガマの群落と岸辺の間にカンガレイの群落が発達していました。
関連ページ 抽水植物・カンガレイ

カヤネズミの巣
Fig.11 カンガレイ群落中のカヤネズミの巣 (兵庫県三木市 2013.8/7)
抽水状態のカンガレイだったので、鳥の巣だろうとTwitterに画像をアップしたところ、カヤネズミの巣と教えていただきました。鳥の巣であれば、他の草を持ち込んで巣を作るとのこと。
カンガレイでカヤネズミが営巣する例ははじめて見ました。

ハタベカンガレイ
Fig.12 ハタベカンガレイ群落 (兵庫県篠山市 2013.8/14)
湧水によって涵養される小さな溜池に群生しているものです。
カンガレイと違って、湧水の影響のある貧栄養または腐植栄養質な溜池に現れます。
茎は柔らかくて倒伏しやすく、倒れこんだ茎はクローンを芽生します。
関連ページ 抽水植物・ハタベカンガレイ

イチョウウキゴケとミズユキノシタ
Fig.13 イチョウウキゴケとミズユキノシタ (兵庫県篠山市 2013.8/14)
ヒシが水面を覆い、水際にアシ、マコモが茂るやや富栄養な溜池の水際で見られました。
どちらの種も兵庫県内では普通に見られます。
関連ページ 浮遊植物・イチョウウキゴケ  湿生植物・ミズユキノシタ

休耕田の水田雑草
Fig.14 休耕田の水田雑草 (京都府南丹市 2013.8/14)
溜池直下の休耕田でコナギやタマガヤツリ、アゼナなどに混じってミゾハコベ(イヌミゾハコベ)、アブノメ、ミズマツバなどが生育していました。
関連ページ 湿生植物・ミゾハコベ  湿生植物・アブノメ  湿生植物・ミズマツバ

干上がり始めた溜池
Fig.15 干上がり始めた溜池 (京都府丹波地方 2013.8/14)
今年は長く晴天が続いたためか、すでに干上がり始めている溜池も各所で見られます。
このような溜池は水陸両性の植物を観察するのには絶好の場所となります。
緑の絨毯のように広がっているのはハリイ、ヒメホタルイ、マツバイ、サワトウガラシなどの水陸両性植物の混生したものです。

ミズニラ
Fig.16 ミズニラ (京都府丹波地方 2013.8/14)
水中に生育していたものが、干上がって陸上に出たものでしょう。
葉の長さが40cm近くあり、非常に生育状態がよい個体です。
ここには大小含めて多数のミズニラが生育していました。
周囲の線形の細い草本は沈水形のハリイです。
関連ページ 湿生~沈水植物・ミズニラ

ヤリハリイ
Fig.17 ヤリハリイ (京都府丹波地方 2013.8/14)
ハリイの不稔タイプのもので、小穂はハリイよりも長く、よくクローンを芽生します。
ここでは多数のハリイに混じって数個体生育していました。
内陸部の溜池でやや稀に見かけることがあります。
関連ページ 湿生植物・ヤリハリイ

成長途上のヤナギヌカボ
Fig.18 成長途上のヤナギヌカボ (京都府丹波地方 2013.8/14)
ヤナギヌカボが丹波地方のような内陸部に生育しているとは思ってもみませんでした。
兵庫県側の丹波地方ではサイコクヌカボばかりだったので、しばらくの間なんの疑いもなくサイコクヌカボだと思い込んでいました。思い込みは恐ろしい・・・
関連ページ 湿生植物・ヤナギヌカボ

ホソバミズヒキモ
Fig.19 ホソバミズヒキモ (京都府丹波地方 2013.8/14)
Fig.15の溜池水中にホッスモとともに群生していました。
ホソバミズヒキモとともにイトモも少し混生しており、なかなか悩ましい草体のものも現れます。
このあたりの近似種・雑種は来年の課題です。
関連ページ 浮葉植物・ホソバミズヒキモ

オグラコウホネ
Fig.20 オグラコウホネ (京都府丹波地方 2013.8/14)
浮葉が少なくさびしげに見えていますが、水底はオグラコウホネの沈水葉でびっしりと覆われていました。兵庫県の摂津地方で見られるものより、浮葉は少なく、またサイズも少し小さいように感じます。
関連ページ 浮葉植物・オグラコウホネ

用水枡内に生育する沈水形
Fig.21 用水枡内に生育する沈水形 (京都府丹波地方 2013.8/14)
溜池の下に広がる水田の用水路の枡内に沈水形のオグラコウホネが生育していました。

ホッスモ
Fig.22 ホッスモ (京都府丹波地方 2013.8/14)
トリゲモの仲間では溜池や休耕田、用水路などに最もよく現れる種です。
葉鞘の口部に突起があることにより近似種と容易に区別できます。
関連ページ 沈水植物・ホッスモ

暫定オオトリゲモ
Fig.23 暫定オオトリゲモ (京都府中丹地方 2013.8/19)
雄花の蕾が見つからず暫定的にオオトリゲモとしましたが、京都府ではオオトリゲモも稀とのこと。ふつうオオトリゲモは比較的栄養状態のよい水質を好みますが、画像のものは湧水が入るような用水路に生育していて、そのあたりが少し引っかかるところ。もう一度調べに行く必要があります。
ちなみに、オオトリゲモとトリゲモの区別点は以下のようになります。
・オオトリゲモ・・・葯は4室ある。  ・トリゲモ・・・葯は1室。
関連ページ 沈水植物・オオトリゲモ

ヒロハトリゲモとミズオオバコ
Fig.24 ヒロハトリゲモとミズオオバコ (兵庫県三田市 2013.8/14)
水田内の水路に生育しています。ヒロハトリゲモは種子表面にルーペでも分かる、大きな四角~六角形の明瞭な格子模様があります。
葉鞘口部が切形のトリゲモ類の種子表面は以下の通りです。
・ヒロハトリゲモ・・・大きな四角~六角形の明瞭な格子模様
・トリゲモとオオトリゲモ・・・細かい横長の格子模様
・イトトリゲモ・・・縦長でやや不明瞭

関連ページ 沈水植物・ヒロハトリゲモ

ミズオオバコ
Fig.25 休耕田に群生するミズオオバコ (兵庫県三田市 2013.8/14)
棚田の間の1面だけが休耕中で、ミズオオバコの群生が見られました。
関連ページ 沈水植物・ミズオオバコ

ヒメミズワラビ
Fig.26 ヒメミズワラビ (京都府綾部市 2013.8/19)
農道脇の浅い水路状の湿地でムツオレグサ、チョウジタデ、ヒデリコ、テンツキなどとともに多数生育していました。丹波地方では兵庫側でも京都側でも比較的ふつうに見られるようです。
関連ページ 湿生植物・ヒメミズワラビ

イトモ
Fig.27 イトモ (京都府中丹地方 2013.8/19)
山間の澄んだ溜池に生育していました。
兵庫県側の丹波地方では比較的よく見かけるものですが、今期京都側では3ヶ所で見かけましたが、京都側は実際のところどうなんでしょうか?
関連ページ 沈水植物・イトモ

淡水カイメンの仲間
Fig.28 淡水カイメンの仲間 (京都府中丹地方 2013.8/19)
イトモの生育する溜池の枯れ枝や倒木に沢山付いていました。
水のきれいな溜池では比較的よく見かけるものです。

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category: 湿地・溜池

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