04«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»06

Satoyama, Plants & Nature

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

cm --   tb --   page top

5月の花 水辺編 

前回からの続きで、今回は河川敷、溜池、休耕田などの水辺を中心とした花を集めた「水辺編」です。カテゴリを考えると別々に分けたほうがよいのですが、そこまで考えておらず、それぞれに分けるとボリュームが減ってしまうので、今回はまとめて掲載しています。そのため内容が少し多めになっています。次回からはカテゴリを考えて投稿するよう心がけたいと思います。
画像:サワトラノオ、ミゾコウジュ、オオアブノメ、アズマツメクサ、ヒメコウガイゼキショウ、
   コウガイゼキショウ、ヒロハノコウガイゼキショウ、ハリコウガイゼキショウ、ハナウド、
   オヘビイチゴ、ナヨクサフジ、セイヨウヒキヨモギ、シャク、ヒツジグサ、ヒルムシロ、
   クリンソウ、ミズニラ、エゾハリイ、イヌタヌキモ、アギスミレ、ヒメコヌカグサ、
   ハナビゼキショウ、ムツオレグサ、ホソバヘラオモダカ、サイコクヌカボの幼苗、
   ショウブ、シュレーゲルアオガエル、コウキヤガラ
*画像クリックで、別ウィンドで拡大表示されます。

         ◎ ◎ ◎ 河川敷編 ◎ ◎ ◎ 
サワトラノオ
Fig.1 サワトラノオ (大阪府淀川河川敷 2013.5/15)
全国的に稀な絶滅が危惧されている湿生植物です。
ここのものは河川敷のアシ原を掘削した際に埋土種子が発芽したものを移植管理しているものです。元あった場所はアシ原に戻り、数本それらしきものを見かけただけでした。
関連ページ 湿生植物・サワトラノオ

ミゾコウジュ
Fig.2 ミゾコウジュ (大阪府淀川河川敷 2013.5/15)
氾濫原などで初夏に開花するシソ科草本で、砂地でミコシガヤとともに沢山生育していました。
淀川の河川敷では普通に見られますが、他の地域では結構稀な草本です。
関連ページ 湿生植物・ミゾコウジュ

オオアブノメ
Fig.3 オオアブノメ (大阪府淀川河川敷 2013.5/15)
河川敷の掘り下げられた区域が水溜りとなっていて、そこに100個体あまりが生育していました。
草体の大部分は沈水しており、下方の葉腋には閉鎖花をつけているものが多く、結実途上の蒴果もありました。このオオアブノメも埋土種子からの発芽でしょう。
周囲に写っている一回り小さな草体はミズハコベです。

オオアブノメの花
Fig.4 オオアブノメの花 (大阪府淀川河川敷 2013.5/15)
この日、かろうじて見られた2花のうちのひとつです。
大変小さな白い唇形花で、ゴマノハグサ科のなかでも地味なほうでしょう。

アズマツメクサ
Fig.5 アズマツメクサ (大阪府淀川河川敷 2013.5/15)
低水敷の砂泥地に点々と生育していました。50個体ほど見られましたが、他の地域では稀なものです。ツメクサのように見えますがベンケイソウ科で、日向のものはそれなりに葉が多肉質になってます。本来は岩場のような乾燥地に見られるベンケイソウの仲間が、どういう経緯で水辺に降りてきたのか・・・
塩性湿地にも生育することから、海岸や河口から遡上してきたのでしょうか?
関連ページ 湿生植物・アズマツメクサ

ヒメコウガイゼキショウ
Fig.6 ヒメコウガイゼキショウ (大阪府淀川河川敷 2013.5/15)
アズマツメクサとともに生育していたヒメコウガイゼキショウです。
画像左下方にアズマツメクサがあり、上方にはムシクサが写っています。
ムシクサと比較すると、アズマツメクサやヒメコウガイゼキショウの草体の小ささが解ります。
ヒメコウガイゼキショウは、在来のものと外見上変わらない外来と考えられるものが定着しており、大河川の河川敷のものは大いに疑わしいかもしれません。
関連ページ 湿生植物・ヒメコウガイゼキショウ

コウガイゼキショウとヒロハノコウガイゼキショウ
Fig.7 コウガイゼキショウ(左)とヒロハノコウガイゼキショウ(右) (大阪府淀川河川敷 2013.5/15)
コウガイゼキショウは5月から開花し始めますが、ヒロハノコウガイゼキショウはまだ花茎が上がっていません。ヒロハノコウガイゼキショウは早くて6月下旬、ふつうは7月初旬に開花します。
このように2種が並んでいると、ヒロハノコウガイゼキショウの葉幅が顕著に広いことがよく解ります。
関連ページ 湿生植物・コウガイゼキショウ
関連ページ 湿生植物・ヒロハノコウガイゼキショウ

ハリコウガイゼキショウ
Fig.8 ハリコウガイゼキショウ (大阪府淀川河川敷 2013.5/15)
ハリコウガイゼキショウも花茎が上がり、間もなく開花が始まりそうでした。
先のコウガイゼキショウとヒロハノコウガイゼキショウは「多管質」と呼ばれる扁平な葉を持つ種ですが、こちらは「単管質」と呼ばれる円柱形の葉を持つ種で、同様なものでよく見かけるものにアオコウガイゼキショウがあります。
アオコウガイゼキショウはふつう7月になってから開花し始めます。
ハリコウガイゼキショウは本来自然度の高い溜池や湿地に出現しますが、ここでは河川敷の掘り下げられた湿地に点在しており、やはり埋土種子から発芽したものだと考えられます。
関連ページ 湿生植物・ハリコウガイゼキショウ

オヘビイチゴ
Fig.9 オヘビイチゴ (大阪府淀川河川敷 2013.5/15)
低水敷には一時的に生じたと思われる草地があちこちに見られ、沢山のオヘビイチゴが見られました。同様な場所にはニョイスミレ(ツボスミレ)、チドメグサ、ヤハズエンドウ、スズメノエンドウ、キツネノボタン、ヘビイチゴ、ムラサキサギゴケ、トキワハゼ、キツネアザミなど、農耕地の畦畔植物と一致するものが数多く見られ、畦畔の植物が本来このような場所に生育していたことが実感できました。
関連ページ 湿生植物・オヘビイチゴ

ハナウド
Fig.10 ハナウド (大阪府淀川河川敷 2013.5/15)
ハナウドも低地の河川敷ではすでに開花しはじめていて、小型昆虫が訪花していました。
ハナウドは先のオヘビイチゴなどと違って高水敷・アシ原のギャップや縁などに生育しています。
氾濫によって数年~十数年単位で撹乱を受けつつも、多少は安定した土壌を好むのでしょう。
関連ページ 関西の花・ハナウド

ナヨクサフジ
Fig.11 ナヨクサフジ (大阪府淀川河川敷 2013.5/15)
高水敷や堤防の草地に定着しているヨーロッパ原産のマメ科草本で、各地の堤防などに広がっています。花序数も花数も多く美しいためか刈り取られている様子も見かけません。
在来のクサフジやツルフジバカマはほとんど見ることはありませんが、ナヨクサフジはよく見かけるようになりました。

セイヨウヒキヨモギ
Fig.12 セイヨウヒキヨモギ (京都府綾部市 2013.5/2)
本種も河川堤防や道路の法面などに増えつつある帰化植物です。
ここでは由良川堤防の補強された部分に群生していました。
この他、河川堤防ではヤセウツボ、ヒサウチソウなどの帰化植物も最近よく見かけるようになりました。

シャク
Fig.13 シャク (京都府綾部市 2013.5/2)
由良川の中流域にあたるこの地域では、河畔の到るところでシャクが群生しています。
少し南に下った兵庫県の丹波地方では、ほとんど自生地がないのが大変不思議です。
ここでは、ハナウド、クサソテツ、ヤマアゼスゲなどとともに生育していました。
関連ページ 関西の花・シャク

         ◎ ◎ ◎ 溜池編 ◎ ◎ ◎ 
ヒツジグサ
Fig.14 ヒツジグサ (兵庫県篠山市 2013.5/24)
今年も5月下旬からヒツジグサの開花が始まりました。
この時期のヒツジグサは浮葉も痛んでおらず新鮮で、花も多く、ほんとうに美しいものです。
この後、梅雨に入るとヒシ、ジュンサイ、サイコクヒメコウホネ、オグラコウホネと次々に浮葉植物が開花し、湿生・水生植物の本格的なシーズンに突入します。
関連ページ 浮葉植物・ヒツジグサ

ヒルムシロ
Fig.15 ヒルムシロ (兵庫県篠山市 2013.5/24)
ヒツジグサと同じ池に生育しているヒルムシロの様子です。
水面には新鮮な浮葉を浮かべ、水の澄んだ水中には水中葉が見えています。
この溜池では6月中旬頃からヒルムシロの開花が始まります。
関連ページ 浮葉植物・ヒルムシロ

クリンソウ
Fig.16 クリンソウ (兵庫県篠山市 2013.5/22)
2年振りにクリンソウの生育する溜池畔に立ち寄ってみました。
クリンソウはシカの食害を受けないため着実に増えていました。
しかし、溜池畔で一緒に生育していたスゲ類はほとんどが消滅していました。
シラコスゲ、タカネマスクサ、タニガワスゲは全滅、残っていたのは丸刈りにされたニシノホンモンジスゲが2株だけでした。ある程度覚悟はしていましたが、やはりガッカリしてしまいます。
以前来た時に標本を採集していて、ほんとに良かったと思います。
周囲で目立っていたのはジャケツイバラ、タケニグサ、マツカゼソウといったシカの忌避植物ばかりでした。
関連ページ 湿生植物・クリンソウ

クリンソウ
Fig.17 タニガワスゲの残骸に生育するクリンソウ (兵庫県篠山市 2013.5/22)
絶滅危惧種であるクリンソウが増えるのはよいことかもしれませんが、こういう光景を見ると殺伐とした気分になってしまいます。残骸にはシカが食べにくい小さなコチャルメルソウ、ミズタビラコなどが張り付くように生育しています。

ミズニラ
Fig.18 ミズニラ (兵庫県篠山市 2013.5/24)
兵庫県では湧水の流入のあるような溜池で沈水状態で生育するミズニラは常緑越冬します。
画像のミズニラも新鮮な緑色ではなく黄化しているので、常緑越冬したものでしょう。
まだこの時期のものは基部に胞子嚢を形成しておらず、同定はできません。
関連ページ 湿生植物・ミズニラ

エゾハリイ
Fig.19 沈水状態のエゾハリイ (兵庫県三田市 2013.5/24)
ハリイ、オオハリイ、エゾハリイなどのハリイの仲間は夏になって水が引くまでは沈水状態で生育しながら、小穂基部から子株を生じ、水が引くと小穂の果実を形成する、水生・気中生に両対応する典型的な両性植物です。
しかし、陸生状態でもクローンを生じることも多く、この日は別の溜池で小穂を開花しつつ、その基部から子株を生じているエゾハリイを見かけました。エゾハリイは無性芽(クローン)を生じにくいという図鑑もありますが、少なくとも兵庫県ではよくクローンを生じています。
関連ページ 湿生植物・エゾハリイ

イヌタヌキモ
Fig.20 成長途上のイヌタヌキモ (兵庫県篠山市 2013.5/13)
篠山市内にはヒメミズワラビのように、葉面からクローンを生じるイヌタヌキモが生育しています。3年前に1ヶ所の溜池のみで見られましたが、昨年は見られませんでした。
山間の湧水の多い谷池で水温が低く、出現するのは6月に入ってからで、しかも充分に成長したものでないとクローンは生じないようです。
周辺の溜池でも同様なものがないか調べていますが、なかなか見つかりません。
この溜池のものももう少し成長しないと解りません。
周囲に生育しているのはヤマトミクリで、こちらはもうすぐ花茎を上げるでしょう。
関連ページ 浮遊植物・イヌタヌキモ

アギスミレ
Fig.21 アギスミレ (兵庫県篠山市 2013.5/24)
前々回、ヒメアギスミレを掲載しましたが、兵庫県ではヒメアギスミレよりもやや稀な種です。
ヒメアギスミレは半日陰~日陰の湿地を好みますが、アギスミレは向陽地に生育します。
この溜池ではシカやイノシシの撹乱によりかなり減少しましたが、イグサやミヤマシラスゲの陰で健在でした。画像の個体は上弁基部に顕著な紫条が見られます。
左の羽状の葉はムカゴニンジンのものです。
関連ページ 湿生植物・アギスミレ

ヒメコヌカグサ
Fig.22 ヒメコヌカグサ (兵庫県篠山市 2013.5/13)
環境省準絶滅危惧で、兵庫県でも以前はCランクとされていましたが、比較的広範囲に生育していることから、ランク外となりました。しかし、自然度の高い場所の指標種のうちの一つとして、発見した際には周辺をよく調べるようにしています。
関連ページ 湿生植物・ヒメコヌカグサ

       ◎ ◎ ◎ 休耕田・ほか ◎ ◎ ◎ 
ハナビゼキショウ
Fig.23 ハナビゼキショウ (兵庫県神戸市 2013.5/19)
休耕田で夥しい数のハナビゼキショウが生育していました。
ハナビゼキショウはFig.7のコウガイゼキショウと同じく、「多管質」な扁平な葉を持つイグサ科草本で、開花時期もコウガイゼキショウとほぼ一致します。コウガイゼキショウは茎の基部を横に伸ばしつつ斜上しますが、ハナビゼキショウは直立する傾向があり、茎の両側には広い翼がつきます。また、この仲間は午前中に開花しますが、開花中に観察すると、コウガイゼキショウは雄蕊が3本に対し、ハナビゼキショウは雄蕊が6本あって、雌蕊の柱頭は紅色を帯びてS字状に屈曲している点で区別できます。雄蕊は結実しても宿存するので、花披片をピンセットなどでめくれば同定することができます。
関連ページ 湿生植物・ハナビゼキショウ

ムツオレグサとホソバヘラオモダカ
Fig.24 ムツオレグサとホソバヘラオモダカ (兵庫県神戸市 2013.5/19)
湛水状態の休耕田で多数のムツオレグサと、成長途上のホソバヘラオモダカが見られました。
ムツオレグサはすでに結実して小穂が落ちている花序もあり、かなり早い時期から開花していたようです。ここはホソバヘラオモダカのかなりの多産地で、実生苗も無数に見られました。
また、この場所のものはヘラオモダカ並みに背丈が高くなるとのことでした。
関連ページ 湿生植物・ムツオレグサ
関連ページ 抽水植物・ホソバヘラオモダカ

サイコクヌカボの幼苗
Fig.25 サイコクヌカボの幼苗 (兵庫県神戸市 2013.5/19)
この日は絶滅危惧種のヒメミコシガヤの調査でしたが、ヒメミコシガヤの生育する休耕田ではサイコクヌカボの幼苗も見られました。サイコクヌカボ、ヤマギヌカボ、ヌカボタデの3種を現場で幼苗の時期から区別できるかどうか解りませんが、一応自生地での幼苗の画像は押さえておきたいものです。
関連ページ 湿生植物・サイコクヌカボ

ショウブの花
Fig.26 ショウブの花 (兵庫県神戸市 2013.5/19)
谷戸奥の休耕田の一画がショウブ群落となっており、一部の個体が肉穂花序を上げていました。
日本や中国のものは4倍体で結実は極めて稀なようで、一度熟した液果のついた花序を見てみたいものです。
関連ページ 湿生植物・ショウブ

シュレーゲルアオガエル
Fig.27 シュレーゲルアオガエル (兵庫県神戸市 2013.5/19)
産卵期間近のこの時期になると、水田や用水路周辺の葉上で休んでいるものをよく見かけます。
Fig.26のショウブ群落の葉上で、若い個体が小雨に濡れながら休んでいました。
今頃はもう産卵が始まっている頃でしょう。

コウキヤガラ
Fig.28 コウキヤガラ (兵庫県西宮市 2013.5/17)
西宮市南部の水路内ではコウキヤガラの開花が始まっていました。
コウキヤガラは海岸近くの水路や湿地、河川河口部に生育しますが、海岸近くは概して開発の波に飲まれるため自生地は減少する一方で、兵庫県ではBランク種とされています。
関連ページ 抽水植物・コウキヤガラ
関連記事
スポンサーサイト

category: 5月の花

thread: 博物学・自然・生き物 - janre: 学問・文化・芸術

cm 0   tb 0   page top

コメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://satoyamaplants.blog.fc2.com/tb.php/29-fe64d438
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。