山のキノコ達 -西宮の自然-
2016/10/13 Thu. 23:20 [edit]
9月は長雨に悩まされましたが、そのおかげで今年は西宮市内の林床でも沢山のキノコが見られます。しかし、出ているキノコはほとんどが出遅れていた夏のキノコで、秋のキノコはほとんど出てきていませんでした。最近、気温が下がってきたので、これからひと雨あれば秋のキノコも出てくるのかもしれません。
なお、キノコの利用は各自の責任でご利用ください。当方では一切責任を負えません。
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Fig.1 ミイノベニヤマタケ (西宮市 2016.10/6)
山道に入る前の林道脇に点々と出ていました。
傘に鱗片はなく、ベニヤマタケに似ていますが、色が薄く、湿ると傘の表面に粘性があります。

Fig.2 ダイダイイグチ (西宮市 2016.10/6)
夏の終わりから秋のはじめによく見かけるキノコで、ここでは最盛期のようで、あちこちに出ていました。傷つくとすみやかに青変するため手を出す人は少ないようですが、肉質は非常に緻密で歯応えのよいキノコです。

Fig.3 青変したダイダイイグチ (西宮市 2016.10/6)
裂いたり傷つけるとすぐに青変する。

Fig.4 ヤマドリタケモドキ (西宮市 2016.10/6)
このあたりではムラサキヤマドリタケに次いで美味しいキノコ。
そろそろこのキノコの時期も終わりです。

Fig.5 ヤマドリタケモドキの柄と管孔 (西宮市 2016.10/6)
柄には縦長の網目模様があり、管孔は緻密で白色で変色性はありません。

Fig.6 シコクママコナ (西宮市 2016.10/6)
この仲間は半寄生植物と言われていますが、痩せて表土の少ない尾根で生育しており、奇主らしきものは見られませんでした。
関連ページ 関西の花・シコクママコナ

Fig.7 この日の収穫 (西宮市 2016.10/6)
アカヤマドリ1本、ヤマドリタケモドキ3本、ヌメリコウジタケ少々、ダイダイイグチやや多。
このあたりのヌメリコウジタケは酸味がほとんどなく、ヌメリイグチのように美味しく食べれます。
ダイダイイグチは冷凍用と乾燥用に少し多めに採取。味や香りを比較してみます。

Fig.8 ヨシノアザミ (西宮市 2016.10/8)
森への農道脇でヨシノアザミが開花全盛でした。
西宮市では里山の林縁の湿った場所などでふつうに見られます。
関連ページ 関西の花・ヨシノアザミ

Fig.9 コメナモミ (西宮市 2016.10/8)
林道脇や農道脇の撹乱のあるような場所でよく見かけます。
ここではケフシグロ、ヒメキンミズヒキ、ベニバナボロギクなどと生育していました。

Fig.10 ミサキカグマ (西宮市 2016.10/8)
森の入口にある棚田の石垣に生育していました。
本種は探そうと思って見つかるものではなく、いつも偶然に眼にします。
関連ページ 関西の花/シダ・ミサキカグマ

Fig.11 テングツルタケ (西宮市 2016.10/8)
一見ヘビキノコモドキに似ていますが、柄にツバがないことで区別できます。

Fig.12 ミドリニガイグチ (西宮市 2016.10/8)
ヤマドリタケモドキがよく出ている場所に行きましたが、出ていたのは本種でした。
管孔は緻密、白色で変色性はなく、柄の網目は不明瞭なものが多く、柄の上部は少し赤味を帯びます。

Fig.13 クロラッパタケ (西宮市 2016.10/8)
香りの良いキノコで日本では店頭に並びませんが、ヨーロッパなどでは人気のあるキノコです。
香りと独特の食感が楽しめます。

Fig.14 チチタケ (西宮市 2016.10/8)
1ヶ月前にクサハツが沢山出ていた土手でチチタケがまとまって出ていました。
よい出汁が出るキノコで、混ぜご飯にするとパサつきも気にならず、美味しく頂けます。

Fig.15 ニガイグチモドキ (西宮市 2016.10/8)
移動して別の森に入るとニガイグチモドキが群生していました。
美味しそうに見えるイグチの仲間ですが、強烈な苦味があります。

Fig.16 ニガイグチモドキの管孔部 (西宮市 2016.10/8)
管孔の網目が紫色を帯びるという、解りやすい特徴があります。

Fig.17 アカヤマドリ (西宮市 2016.10/8)
ちょうど食べ頃のサイズのものがありましたが、虫喰いが激しく、傘の内側もスカスカになっていました。濃厚な味と香りを持つキノコで、ヤマドリタケモドキに次ぐ美味しいキノコです。煮汁からは黄色い色素が出るため染色にも利用されます。

Fig.18 アンズタケ (西宮市 2016.10/8)
アンズの香りがし、フランスでは「ジロール」や「シャンテレル」などと呼ばれ人気のあるキノコですが、最近毒キノコとされました。チチアワタケにしろ、セイタカイグチにしろ、本種にしろ美味しいキノコが毒キノコとされていくものが多く残念ですが、量を控えながら未だに食べています。

Fig.19 カラカサタケ (西宮市 2016.10/8)
背丈の高い食用菌ですが、以前食べたところ腐葉土臭くてあまりいい印象がありません。
生えている場所によって匂いも変わるようで、当たり外れがあるのかもしれません。
ドクカラカサタケとは傷つけても赤変しないことにより区別できます。

Fig.20 カラカサタケの傘 (西宮市 2016.10/8)
濃褐色の鱗片が傘全体に散らばっています。

Fig.21 イナカギク (西宮市 2016.10/8)
帰りの林道脇で開花全盛でした。同じ林道脇ではノコンギクが咲き始め、つぼみをぶらさげたキクバヤマボクチも見られ、これからキク科の花が次々に開花しそうです。
関連ページ 関西の花・イナカギク
なお、キノコの利用は各自の責任でご利用ください。当方では一切責任を負えません。
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Fig.1 ミイノベニヤマタケ (西宮市 2016.10/6)
山道に入る前の林道脇に点々と出ていました。
傘に鱗片はなく、ベニヤマタケに似ていますが、色が薄く、湿ると傘の表面に粘性があります。

Fig.2 ダイダイイグチ (西宮市 2016.10/6)
夏の終わりから秋のはじめによく見かけるキノコで、ここでは最盛期のようで、あちこちに出ていました。傷つくとすみやかに青変するため手を出す人は少ないようですが、肉質は非常に緻密で歯応えのよいキノコです。

Fig.3 青変したダイダイイグチ (西宮市 2016.10/6)
裂いたり傷つけるとすぐに青変する。

Fig.4 ヤマドリタケモドキ (西宮市 2016.10/6)
このあたりではムラサキヤマドリタケに次いで美味しいキノコ。
そろそろこのキノコの時期も終わりです。

Fig.5 ヤマドリタケモドキの柄と管孔 (西宮市 2016.10/6)
柄には縦長の網目模様があり、管孔は緻密で白色で変色性はありません。

Fig.6 シコクママコナ (西宮市 2016.10/6)
この仲間は半寄生植物と言われていますが、痩せて表土の少ない尾根で生育しており、奇主らしきものは見られませんでした。
関連ページ 関西の花・シコクママコナ

Fig.7 この日の収穫 (西宮市 2016.10/6)
アカヤマドリ1本、ヤマドリタケモドキ3本、ヌメリコウジタケ少々、ダイダイイグチやや多。
このあたりのヌメリコウジタケは酸味がほとんどなく、ヌメリイグチのように美味しく食べれます。
ダイダイイグチは冷凍用と乾燥用に少し多めに採取。味や香りを比較してみます。

Fig.8 ヨシノアザミ (西宮市 2016.10/8)
森への農道脇でヨシノアザミが開花全盛でした。
西宮市では里山の林縁の湿った場所などでふつうに見られます。
関連ページ 関西の花・ヨシノアザミ

Fig.9 コメナモミ (西宮市 2016.10/8)
林道脇や農道脇の撹乱のあるような場所でよく見かけます。
ここではケフシグロ、ヒメキンミズヒキ、ベニバナボロギクなどと生育していました。

Fig.10 ミサキカグマ (西宮市 2016.10/8)
森の入口にある棚田の石垣に生育していました。
本種は探そうと思って見つかるものではなく、いつも偶然に眼にします。
関連ページ 関西の花/シダ・ミサキカグマ

Fig.11 テングツルタケ (西宮市 2016.10/8)
一見ヘビキノコモドキに似ていますが、柄にツバがないことで区別できます。

Fig.12 ミドリニガイグチ (西宮市 2016.10/8)
ヤマドリタケモドキがよく出ている場所に行きましたが、出ていたのは本種でした。
管孔は緻密、白色で変色性はなく、柄の網目は不明瞭なものが多く、柄の上部は少し赤味を帯びます。

Fig.13 クロラッパタケ (西宮市 2016.10/8)
香りの良いキノコで日本では店頭に並びませんが、ヨーロッパなどでは人気のあるキノコです。
香りと独特の食感が楽しめます。

Fig.14 チチタケ (西宮市 2016.10/8)
1ヶ月前にクサハツが沢山出ていた土手でチチタケがまとまって出ていました。
よい出汁が出るキノコで、混ぜご飯にするとパサつきも気にならず、美味しく頂けます。

Fig.15 ニガイグチモドキ (西宮市 2016.10/8)
移動して別の森に入るとニガイグチモドキが群生していました。
美味しそうに見えるイグチの仲間ですが、強烈な苦味があります。

Fig.16 ニガイグチモドキの管孔部 (西宮市 2016.10/8)
管孔の網目が紫色を帯びるという、解りやすい特徴があります。

Fig.17 アカヤマドリ (西宮市 2016.10/8)
ちょうど食べ頃のサイズのものがありましたが、虫喰いが激しく、傘の内側もスカスカになっていました。濃厚な味と香りを持つキノコで、ヤマドリタケモドキに次ぐ美味しいキノコです。煮汁からは黄色い色素が出るため染色にも利用されます。

Fig.18 アンズタケ (西宮市 2016.10/8)
アンズの香りがし、フランスでは「ジロール」や「シャンテレル」などと呼ばれ人気のあるキノコですが、最近毒キノコとされました。チチアワタケにしろ、セイタカイグチにしろ、本種にしろ美味しいキノコが毒キノコとされていくものが多く残念ですが、量を控えながら未だに食べています。

Fig.19 カラカサタケ (西宮市 2016.10/8)
背丈の高い食用菌ですが、以前食べたところ腐葉土臭くてあまりいい印象がありません。
生えている場所によって匂いも変わるようで、当たり外れがあるのかもしれません。
ドクカラカサタケとは傷つけても赤変しないことにより区別できます。

Fig.20 カラカサタケの傘 (西宮市 2016.10/8)
濃褐色の鱗片が傘全体に散らばっています。

Fig.21 イナカギク (西宮市 2016.10/8)
帰りの林道脇で開花全盛でした。同じ林道脇ではノコンギクが咲き始め、つぼみをぶらさげたキクバヤマボクチも見られ、これからキク科の花が次々に開花しそうです。
関連ページ 関西の花・イナカギク
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