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Satoyama, Plants & Nature

琵琶湖の湿生・水生植物 1 

湖西から望む琵琶湖
湖西から望む琵琶湖  湖面には竹生島が浮かぶ

『西宮の湿生・水生植物』トップ・ページのフィールド・メモをこちらのブログに移しました。
ブログだと更新が少しでも早くなるかなと考えています。
バックはテンプレートをそのまま使用していますが、後々カスタマイズする予定です。
是非、こちらのブログもブックマークにお加えください。



湖西の棚田周辺を巡って
前夜発で琵琶湖に行ってきました。
少し仮眠をとったあと、夜が明けてきたので湖岸から、山際にかけての棚田を歩きました。
すでに稲刈りを終えた水田も多く、畦には朝露が降りていました。
湖岸に近い水田は土壌に砂質を多く含み、コナギ、オモダカ、アゼナ、キクモ、萌芽した無数のヒメミズワラビが生育しています。
畦ではヒメクグ、ヒンジガヤツリ、テンツキ、ヒメヒラテンツキ、クロテンツキなどのカヤツリグサ科草本が目立ちます。
また、用水路脇ではサンカクイやシカクイ(狭義)の群生が見られました。

テンツキ
Fig.1 テンツキ  

シカクイ
Fig.2 シカクイ

山際に向かうにつれて傾斜を利用した棚田となってきます。
ここは小規模な地すべり地跡と思われる斜面に石垣を積んで棚田としており、このような場所では湧水がにじみ出て地下水位の高い多湿な水田があることが多く、時にに稀少種であるマルバノサワトウガラシやスズメハコベが見つかることが多い。
ここでは2枚目に覗き込んだ水田で早くもマルバノサワトウガラシを見つけることができた。
他には成長途上のシソクサもあったが、スズメハコベは見つからなかった。

マルバノサワトウガラシ
Fig.3 マルバノサワトウガラシ  花は朝露に濡れていた。

この棚田には減反調整のためか数枚の休耕田も見られ、アゼナ、アゼトウガラシ、ミゾカクシ、セリ、チドメグサ、ミズタガラシ、スカシタゴボウ、ヤノネグサ、ハシカグサ、チョウジタデ、アカバナ、オモダカ、コナギ、イヌホタルイ、タマガヤツリ、ヒナガヤツリ、ヒンジガヤツリ、ヒデリコ、ヒメヒラテンツキ、タイヌビエなどの一般的な水田雑草とともに大きく成長したヒメミズワラビや近畿地方では比較的稀なアゼテンツキも生育していた。

ヒメミズワラビ
Fig.4 ヒメミズワラビ  刈り取りに遭わず大きく成長している。

アゼテンツキ
Fig.5 アゼテンツキ  兵庫県では数例しか記録がなく、実物を見るのは初めて。

ヒンジガヤツリ
Fig.6 ヒンジガヤツリ 花序が「品」字形をしたユニークなカヤツリグサ。
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category: 琵琶湖

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