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Satoyama, Plants & Nature

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水辺の植物 ’15 秋~冬 

昨年の秋から冬にかけての湿生・水生植物のメモが未掲載だったので、遅ればせながら掲載します。
西宮市内のものはすでに掲載済なので市外のもののみです。
*画像クリックで、別ウィンドで表示されます。
FC2ブログの仕様が変わったのか、リンク先で大きな画像が表示されなくなってしまいました。
大きな画像(1024×768)を見る時は、リンク先の画像を別のウインドかタブで表示してください。


ヒメカンガレイ
Fig.1 ヒメカンガレイ (兵庫県播磨地方 2015.10/11)
以前に頂いていた播磨地方採取の生体が結実し、ヒメカンガレイと確認できたので自生地を案内して頂き、生育状況を調査してきました。
かつては分水界湿地だったと思われる休耕田で100個体程度が生育し、県内では最も大きな群落と確認できました。
関連ページ 湿生植物・ヒメカンガレイ

ヒメカンガレイの根茎
Fig.2 ヒメカンガレイの根茎 (兵庫県播磨地方 2015.10/11)
ヒメカンガレイの根茎は短く横走します。しかし、ツクシカンガレイのように節間は長くありません。
関連ページ 湿生~抽水植物・ツクシカンガレイ

ヒメカンガレイの花序
Fig.3 ヒメカンガレイの花序 (兵庫県播磨地方 2015.10/11)
小穂は卵形で短く、鱗片は丸く盛り上がり、葯はカンガレイよりも短く長さ0.8~1.7mm。
関連ページ 湿生~抽水植物・カンガレイ

ヒメカンガレイの痩果
Fig.4 ヒメカンガレイの痩果 (兵庫県播磨地方 2015.10/11)
痩果表面の横皺は明瞭で、中央稜は高く盛り上がり、刺針状花披片は痩果と同長か短くなります。

マシカクイ
Fig.5 マシカクイ (兵庫県播磨地方 2015.10/11)
ヒメカンガレイ自生地ではマシカクイが優占種でした。
周辺の休耕田では1面にびっしりとマシカクイが生育している所もありました。
関連ページ 湿生植物・マシカクイ

マシカクイ・イヌシカクイ種間雑種?
Fig.6 マシカクイ(左)・雑種?(中央)・イヌシカクイ(右3本) (兵庫県播磨地方 2015.10/11)
マシカクイ群落中にはイヌシカクイが混生しており、雑種と疑われる個体も見られました。
自生地ではマシカクイよりもイヌシカクイの草丈が低く、埋もれるように混生しています。
雑種らしきものはすでに結実期で花粉の確認ができず、来年の課題となります。
関連ページ 湿生植物・イヌシカクイ

痩果の比較
Fig.7 痩果の比較 (兵庫県播磨地方 2015.10/11)
雑種らしきものは数個の痩果を結実していました。
画像は左からマシカクイ・雑種?・イヌシカクイの痩果。
雑種らしき個体の痩果はマシカクイの痩果に酷似していますが、有花茎には明瞭な稜がなく、小穂基部からはクローンの芽生が見られました。

イトモ
Fig.8 イトモ (兵庫県播磨地方 2015.10/11)
ヒメカンガレイ自生地近隣には溜池も点在し、澄んだ小さな溜池にイトモが群生していました。
関連ページ 沈水植物・イトモ

ミズオオバコ
Fig.9 ミズオオバコ (兵庫県播磨地方 2015.10/11)
イトモが自生する溜池ではミズオオバコも見られました。
ミズオオバコはふつうは水面まで花茎を長く伸ばして気中で開花しますが、ここでは花茎を伸ばすことなく、水中で開花・結実しているようです。
関連ページ 沈水植物・ミズオオバコ

オオミクリ
Fig.10 オオミクリ (兵庫県播磨地方 2015.10/11)
県内では野生絶滅状態のオオミクリですが、過去に自生地から移植されたものが里山の環境保全地で維持育成されていました。

群生するオオミクリ
Fig.11 オオミクリの生育状況 (兵庫県播磨地方 2015.10/11)
溜池内に広く繁茂し、多数の結実が見られました。

ヤマトミクリ群落
Fig.12 ヤマトミクリ群生地 (兵庫県神戸市 2015.10/16)
この日は神戸市RDB見直しのため、神戸市内のヤマトミクリ、シズイの自生地へ生育状況を確認に出掛けました。両種とも時期的に開花・結実は見られませんでしたが健在で、特にヤマトミクリは池全面に広がっていて生育良好でした。
関連ページ 抽水植物・ヤマトミクリ
関連ページ 抽水植物・シズイ

セイロンフラスコモ
Fig.13 セイロンフラスコモ (兵庫県神戸市 2015.10/16)
ヤマトミクリ・シズイ自生地の池にはヒツジグサ、ジュンサイ、フトヒルムシロ、イヌタヌキモ、クログワイのほか、水底にはセイロンフラスコモが繁茂していました。
関連ページ 淡水藻類・セイロンフラスコモ

ツクシクロイヌノヒゲ
Fig.14 ツクシクロイヌノヒゲ (兵庫県播磨地方 2015.10/26)
過去にオオミクリの記録のあった溜池を数ヶ所巡ってみましたが、水際までシカの食害が激しく、かつての面影は全く見られませんでした。
減水した水際にわずかにツクシクロイヌノヒゲやニッポンイヌノヒゲが見られた程度でした。
これではかつての自生地に移植してもすぐに食べられてしまいそうです。
関連ページ 湿生植物・ツクシクロイヌノヒゲ

フラスコモsp.
Fig.15 フラスコモsp. (兵庫県播磨地方 2015.10/26)
同じ池の水中に水草は見られませんでしたが、一部でフラスコモsp.が繁茂していました。

紅葉するミズユキノシタ
Fig.16 紅葉するミズユキノシタ (兵庫県播磨地方 2015.10/26)
近隣の小さな溜池の縁ではミズユキノシタが紅葉していました。
関連ページ 湿生植物・ミズユキノシタ

バイカモ
Fig.17 水路内のバイカモ (兵庫県但馬地方 2015.10/30)
但馬地方のやや高所に生育するもので葉が少し大きく、ヒルセンバイカモとの中間的な集団のように思います。
関連ページ 沈水植物・バイカモ

ロッカクイ
Fig.18 ロッカクイ (兵庫県但馬地方 2015.10/30)
県内唯一のロッカクイ自生地ですが、今年は生育状態が悪く、花序を付けているものは小数でした。
このまま先細っていくようであれば保護対策を打たねばなりません。
関連ページ 湿生~抽水植物・ロッカクイ

オタカラコウ
Fig.19 オタカラコウ (兵庫県但馬地方 2015.10/30)
山々はすでに紅葉し始めていますが、オタカラコウは遅くまで開花が見られます。
画像のものは湧水の流れる水路内に生育し、新たな花序を上げつつあります。
関連ページ 湿生植物・オタカラコウ

サワフタギの果実
Fig.20 サワフタギの果実 (兵庫県但馬地方 2015.10/30)
湿原周辺部ではサワフタギの群落が発達し、ちょうど果実期で美しい果実を沢山つけていました。

ミヤマイボタの果実
Fig.21 ミヤマイボタの果実 (兵庫県但馬地方 2015.10/30)
低地の湿地ではイボタノキが常在種ですが、高所の樹林に囲まれた湿地ではミヤマイボタが常在種となるようです。葉をほとんど落とした木にイボタノキよりも大きな果実がたわわに稔っていました。

紅葉するエゾシロネ
Fig.22 紅葉するエゾシロネ (兵庫県但馬地方 2015.10/30)
湿原や湿地の足元ではエゾシロネが結実し、葉が黄色~紫色に紅葉しつつありました。

紅葉するシオガマギク
Fig.23 紅葉するシオガマギク (兵庫県但馬地方 2015.10/30)
湿地周縁に生育しているシオガマギクも紅葉していました。。

リスアカネ
Fig.24 リスアカネ (兵庫県但馬地方 2015.10/30)
低地から高所まで広く薄く生育しているリスアカネですが、寒さのためか少し元気がないようでした。
近づいても逃げず、日射で身体を温めるのが最優先なのでしょう。

ヤマラッキョウ群落
Fig.25 ヤマラッキョウ (京都府中丹地方 2015.11/5)
良好な2次的自然環境が残っている河川堤防で群生していました。
同所的にオガルカヤ、メガルカヤ、ナンテンハギ、カワラナデシコなどの草原性植物が多数生育しており、春・夏にも再び訪れたい場所でした。
関連ページ 湿生植物・ヤマラッキョウ

ミゾコウジュ ロゼット
Fig.26 ミゾコウジュ (京都府中丹地方 2015.11/5)
刈り取り後耕起後の水田内に越冬ロゼットを形成しているものが1個体のみ見られました。
かつての氾濫原であることから、埋土種子が偶発的に発芽したものでしょうか。
関連ページ 湿生植物・ミゾコウジュ

水田雑草
Fig.27 刈り取り後の水田雑草 (京都府中丹地方 2015.11/5)
中丹地方の盆地内の水田雑草を調査中ですが、画像中に見られるヒメミソハギとミズマツバはRDB種ながら比較的よく見かける種です。
同様にシソクサ、アブノメ、ヒメミズワラビ、ムツオレグサも中丹の水田ではよく見られる種です。
関連ページ 湿生植物・ヒメミソハギ
関連ページ 湿生植物・ミズマツバ

ヒロハスズメノトウガラシ
Fig.28 ヒロハスズメノトウガラシ (京都府中丹地方 2015.11/5)
丹波地方の兵庫県側ではエダウチスズメノトウガラシばかりが生育していますが、京都府側では本種のほうがよく見られ、かなり遅くまで開花しています。
関連ページ 湿生植物・ヒロハスズメノトウガラシ

アゼオトギリ果実期
Fig.28 果実期のアゼオトギリ (京都府中丹地方 2015.11/5)
兵庫県では自生地が限られる種で、京都府でも中丹地方では現状不明だったようですが、氾濫原由来の休耕田の畦で見つかりました。
サワオトギリに似ますが、葉身基部は茎を半ば抱き、果実は大きく、萼片全体に黒点が散布されることによって区別できます(サワオトギリは萼片の縁のみに黒点がある)。
関連ページ 湿生植物・アゼオトギリ

セイタカヨシ
Fig.29 セイタカヨシ (奈良県 2015.11/16)
野暮用で奈良に出掛けたついでに、キタミソウを探してみましたが、水が引いている場所はなく見つけることはできませんでした。
奈良盆地ではどこに行っても河川の縁ではセイタカヨシが見られ、アシよりもふつうのようでした。

アンペライ群落
Fig.30 アンペライ群落 (三重県 2015.11/27)
この日は三重県南部にシダと湿生植物、海浜植物を見に出掛けました。
画像は海潟湖跡の湿原でびっしりと群生しているアンペライ群落。
アンペライは結実期が夏期であるため、すでに果実は見られませんでした。

刈り取られたアンペライ
Fig.31 刈り取られアンペライ (三重県 2015.11/27)
湿原周辺の農道脇で刈り取られたアンペライが束ねられて干されていました。
農家の方にどうするのかお尋ねしたところ、スイカのマルチとして使うとのことでした。
アンペライのそのような利用法があるとは思いませんでした。

ヒトモトススキとダンチク
Fig.32 ヒトモトススキとダンチク (三重県 2015.11/27)
湿原周縁部にはヒトモトススキが群生し、南に来た実感が沸いてきます。
ヒトモトススキと農道の間にはダンチクが密生しています。
関連ページ 湿生植物・ヒトモトススキ

テツホシダ
Fig.33 テツホシダ (三重県 2015.11/27)
ヒメシダに似ていますがより大きく、葉質はやや革質、裂片の脈は網状となることによって区別できます。最近になって兵庫県でも自生地が見つかった南方系の湿生シダです。
海潟湖跡の湿原ではこのほかエゾミソハギ、イヌノハナヒゲなどが見られました。

ミズタネツケバナ
Fig.34 ミズタネツケバナ (神戸市 2015.12/12)
この日は草刈りボランティアの日で、途上の水路脇でミズタネツケバナが満開となっていました。
熟した長角果も多く、アキノタネツケバナとの差異を調べるため、それらを採集して精査してみました。
関連ページ 湿生植物・ミズタネツケバナ

ミズタネツケバナ 種子
Fig.35 ミズタネツケバナの種子 (神戸市 2015.12/12)
熟した長角果の長さは17~25mmで、多くは20~24mm、内部に15~19個の種子を内蔵していました。種子は長さ(0.8~)1~1.2mm、107個中13個に狭い翼がありました(画像中には4個)。
この個体は倒伏気味の茎の下方の節から発根が見られましたが、葉はミズタネツケバナと変わるところがありませんでした。

イヌクログワイ群落
Fig.36 イヌクログワイ(シログワイ) (淡路島 2015.12/14)
Iさんに兵庫県内のイヌクログワイの自生候補地を案内していただきました。
3ヶ所案内していただいたうち2ヶ所で自生が確認でき、1ヶ所では生育良好な群生が見られました。
兵庫県では自生地消滅が著しく、現在では数ヶ所にしか見られない稀少種となっています。

イヌクログワイの小穂
Fig.37 イヌクログワイの小穂 (淡路島 2015.12/14)
小穂は熟しても褐色にはならず(シログワイの名称由来)、鱗片はクログワイよりも短いため密につき、先は円頭または切形で縁の薄膜質部はごく狭く、柱頭は3岐します。
これに対してクログワイの鱗片は鈍頭で縁の薄膜質部は広く、柱頭は2岐します。

イヌクログワイの痩果
Fig.38 イヌクログワイの痩果 (淡路島 2015.12/14)
クログワイとの違いは痩果ではより明瞭で、痩果の先にははっきりした盤状付属体は見られず、表面には微細な格子模様が見られます。
クログワイの痩果上部には明瞭な盤状付属体があり、痩果表面は平滑です。

冬期のクログワイ
Fig.39 同時期のクログワイ群落 (淡路島 2015.12/14)
イヌクログワイとは異なり、冬期には地上部は枯死します。
関連ページ 湿生~抽水植物・クログワイ

クログワイの塊茎
Fig.40 クログワイの塊茎 (淡路島 2015.12/14)
地上部の枯れたクログワイの根茎の先には塊茎が形成されています。
イヌクログワイを数個体掘り上げてみましたが、まだ塊茎は形成されていませんでした。

ツルナシコアゼガヤツリ
Fig.41 ツルナシコアゼガヤツリ (淡路島 2015.12/14)
兵庫県の本土側では比較的少ない種ですが、淡路島では溜池などでふつうに見られます。
暖冬であるためか、まだ花序を上げ続けていました。
関連ページ 湿生植物・ツルナシコアゼガヤツリ

コモウセンゴケ
Fig.42 コモウセンゴケ (淡路島 2015.12/14)
淡路島ではトウカイコモウセンゴケは見られず、モウセンゴケも自生地は少ないとのことでした。
最近の雨で浅水に浸かっていますが、通常は乾いた粘土質の場所とのことでした。
周辺にはコイヌノハナヒゲやトラノハナヒゲなどが見られました。
関連ページ 湿生植物・コモウセンゴケ

ミズスギ群落
Fig.43 ミズスギ群落 (淡路島 2015.12/14)
谷津の水田を囲むように、土手の斜面下部にミズスギの群落が見られました。
これほど広範囲の群落ははじめてで、同所的にモウセンゴケ、アリノトウグサ、コケオトギリ、リンドウなどが生育していました。
関連ページ 湿生植物・ミズスギ

タコノアシ
Fig.44 タコノアシ (淡路島 2015.12/14)
撹乱された休耕田にタコノアシがまばらに生育していました。
暖冬のためかまだ赤化が進んでおらず、開花中のものも見られます。
関連ページ 湿生植物・タコノアシ

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