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Satoyama, Plants & Nature

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ナガボノワレモコウとワレモコウの推定種間雑種 

よく訪ねている溜池の近くに、鮮紅色の花穂をつけるワレモコウがある。
白花のナガボノワレモコウに混じって生育しているもので、結実は見られず前々から気になっていた。
今回、この花をワレモコウ、ナガボノワレモコウと比較しながら、少し詳しく調べてみた。
*画像クリックで、別ウィンドで表示されます。
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大きな画像(1024×768)を見る時は、リンク先の画像を別のウインドかタブで表示してください。

鮮紅色の花穂を持つワレモコウ
Fig.1 生育状況 (兵庫県播磨地方 2011.11/14)
この地域一帯ではナガボノワレモコウの自生地が比較的多いが白花品しか見られず、白花品に混じって鮮紅色の花穂を持つワレモコウが2ヶ所で見られる。草丈はナガボノワレモコウと変わらない。昨年まで10m程離れた小河川の脇にワレモコウが生育していたが、今年は見られなかった。

鮮紅色の花穂
Fig.2 鮮紅色の花穂 (兵庫県播磨地方 2014.10/31)
花穂は非常に鮮やかな紅色で、ナガボノワレモコウの花穂より短く、ワレモコウの花穂よりも長い。
花穂の長さから、ここでは仮に「中間型」としておく。

ナガボノワレモコウ紅花品
Fig.3 ナガボノワレモコウ紅花品 (兵庫県摂津地方 2013.10/22)
ナガボノワレモコウの紅花品では花穂は長く、今回の中間型と較べると多少の変異はあるが、花穂の色はややくすんだ紅色~暗紅色となる。

花穂の比較
Fig.4 花穂の比較 (兵庫県播磨地方 2014.10/31)
左からナガボノワレモコウ、中間型、ワレモコウ。
ナガボノワレモコウは典型的な花穂よりもやや短いもの。
ワレモコウは50mほど離れた湿地脇に生育しているもの。
ふつうワレモコウの方が開花期が早いが、花穂下部に開花中の花がまだ残っていた。
こうして並べてみると、中間型はナガボノワレモコウよりも花のつくりがやや大きく見える。

ワレモコウ類の雄蕊比較
Fig.5 雄蕊の比較 (兵庫県播磨地方 2014.10/31)
それぞれの花糸の長さを20本ずつ計測して比較した。
花穂の長さが中間的なので、雄蕊の長さも中間的かと予想していたが、全く異なる結果が出た。

雄蕊の比較2
Fig.6 花糸の長さ (兵庫県播磨地方 2014.10/31)
上からワレモコウ、中間型、ナガボノワレモコウ。
ワレモコウの花糸の長さは2~2.3mm、中間型は5~5.4mm、ナガボノワレモコウは3.6~3.8mmとなった。中間型は花のつくりが大きくなっていることに関連して、花糸も長くなっているようだ。

次に、それぞれの花粉を調べてみた。

ワレモコウの花粉
Fig.7 ワレモコウの花粉 (兵庫県播磨地方 2014.10/31)
当然のことながら花粉は正常で楕円形である。

ナガボノワレモコウの花粉
Fig.8 ナガボノワレモコウの花粉 (兵庫県播磨地方 2014.10/31)
こちらも楕円形の花粉で、正常なものだった。

中間型の花粉
Fig.9 中間型の花粉 (兵庫県播磨地方 2014.10/31)
花粉は全て小さく縮こまっており、不稔であることが解る。
以上のように結実はみられず、花粉は不稔であることから、やはり中間型はナガボノワレモコウの白花品とワレモコウの種間雑種であると推定できる。

今回は手軽に3種が比較できる条件だったので、簡単な比較に終わったが、今後は他地域の紅花品とともに花弁の大きさを含めてさらに詳しく調べようと考えている。

関連ページ 湿生植物・ワレモコウ
関連ページ 湿生植物・ナガボノワレモコウ

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