兵庫の絶滅危惧植物達 1
2018/10/07 Sun. 01:21 [edit]
日々の仕事、家事に加えて今年は様々な調査が重なってブログもHPもなかなか更新ができていません。
今回は更新ブランク時期に見たもの含め、特に絶滅危惧種を中心に2回に分けてまとめてみました。
兵庫県では溜池や湿地の遷移と水質変化に加え、近年ではシカ食害と、草原環境の減少により、絶滅を危惧される種が依然として増加傾向にあります。

Fig.1 カミカワスゲ (兵庫県 2018.5/6)
カミカワスゲは中部地方以北の高層湿原で谷内坊主を形成するスゲとして知られているが、近年西日本の瀬戸内沿岸の沿海の湿地に隔離分布することが広島、岡山、兵庫の標本の精査により確認されている。前回のRDBでは要調査種とされ、今回、兵庫県のRDBの見直し調査で標本の記録のある場所で確かにカミカワスゲと同定できるスゲが確認できた。

Fig.2 カミカワスゲの花序 (兵庫県 2018.5/6)
カミカワスゲはスゲ属ヌカスゲ節に分類され、花序の頂生する雄小穂や側生する雌小穂は同属のシバスゲに酷似している。

Fig.3 カミカワスゲの自生状況 (兵庫県 2018.5/6)
カミカワスゲは湛水する湿地中央部よりも、湿地周縁部から低木林内にかけて大きな株が点在していた。シバスゲは地下に匍匐茎を伸ばして草刈りされた棚田の土手にまばらな群落をつくることが多いが、カミカワスゲにはそのような性質は見られず、大きな株をつくって点在している。

Fig.4 トケンラン (兵庫県 2018.5/20)
兵庫県RDB Aランク種で、画像のものは毎年継続観察しているもので、県内では最も充実した集団。
スギ植林地下であるが林床の草本類は豊富で、ギンラン、カントウマムシグサ、タマツリスゲ、エナシヒゴクサ×シラズゲ推定雑種、ハコネシケチシダ、アカハナワラビ、アカネハナワラビなど、見るべきものが多い。
関連ページ 関西の花・トケンラン

Fig.5 トケンランの群生 (兵庫県 2018.5/20)

Fig.6 ヤマサギソウ (兵庫県 2018.5/17)
棚田の土手、溜池土堤などに見られる種だが、近年減少が著しく、現在はRDB Cランクとされているが、同じラン科のカキラン、キンラン、ギンラン、トキソウなどと比べると見かける機会は稀なものだ。画像のものは三田市内の溜池土堤に生育していたもので、多数の花をつけた立派な株が3個体ほど生育していた。近くの林縁には多数のキンランが見られた。
関連ページ 関西の花・ヤマサギソウ

Fig.7 ヤマジスゲ (兵庫県 2018.5/17)
兵庫県版RDBではCランクとなっているが、見かける機会はごく稀で、過去の記録地で再確認できる所もほとんどない。
本種は草刈りされる農道の踏み付けのあるような場所に見られるが、もともと局所的に分布し、同じような場所に見られるジュズスゲやカワラスゲのように繁殖力も旺盛ではないようだ。
耕作放棄によって農道が草に埋もれていくと姿を消してしまう。
関連ページ 関西の花・ヤマジスゲ

Fig.8 ヤマジスゲの花序 (兵庫県 2018.5/17)
花序は非常に地味で、カヤツリグサ科というよりもイネ科の草本のように見える。
葉もイネ科のように柔らかい。

Fig.8 ヤマジノタツナミソウ (兵庫県 2018.5/17)
兵庫県の集団は分布の西限と考えられ、摂津地域の狭い範囲に分布が限られ、RDB Aランク種とされている。画像のものは河川の上流域から導水した水路脇に群生しているもので、水路脇には水路から掬い上げられた土砂が盛られており、本来の河川上流周辺から人為的な力を借りて水路脇に分布を広げたものと考えられる。
関連ページ 関西の花・ヤマジノタツナミソウ

Fig.9ヤマシャクヤク シロバナノケナシベニバナヤマシャクヤク (兵庫県 2018.5/20)
ヤマシャクヤクは兵庫県版RDBに指定されておらず、近縁の花が淡紅色のベニバナヤマシャクヤクはAランクに指定されている。
ところが、ベニバナヤマシャクヤクには白花品が多く見出され、シロバナノケナシヤマシャクヤクとされるものもあり、これまでのヤマシャクヤクとベニバナヤマシャクヤクの分布を精査する必要がある。
雄蕊の形状によって区別されることがあるが、微妙なものも多く、地下部の形状を確認する必要がある。
*ベニバナヤマシャクヤクの白花品とのご指摘を頂き、訂正いたしました(2018.10/7)

Fig.10ヤマシャクヤク シロバナノケナシベニバナヤマシャクヤクの花 (兵庫県 2018.5/20)
雌蕊は捻れは不完全に見えヤマシャクヤクとの差は微妙である。

Fig.11 タジマタムラソウ (兵庫県 2018.5/21)
タジマタクラソウは兵庫県版RDBでCランクとされているが、但馬地方では薄く広く分布しているという印象がある。
ここでは適湿な林道脇で見事な群落を形成していた。開花期は県南部でふつうなアキノタムラソウよりも数ヶ月は早く、花の色も濃いため、見間違うことはない。

Fig.12 林道脇で群生するタジマタムラソウ (兵庫県 2018.5/21)
場所によっては高密度で群生していた。

Fig.13 フナバラソウ (兵庫県 2018.5/26)
毎年草刈りがされている場所で開花したフナバラソウ。
果実期前に草刈りされるので、開花期に周辺を草刈りして保護する活動に参加してきました。
誤って茎を草とともに刈ってしまいましたが、花の付いているものは標本として標本庫に収め、花の付いていない茎は挿し芽して増殖して頂いています。
保護活動のおかげで今年は少数ながらも結実が見られたとのことでした。
関連ページ 関西の花・フナバラソウ

Fig.14 ホソバシロスミレ (兵庫県 2018.6/1)
かつては県内の4ヶ所から記録があったが、現在では2ヶ所で個体数を数える程度しか残っていない。
種子を採取して生育維持する段階に入っている。

Fig.15 クロイチゴ (兵庫県 2018.6/1)
これまで県内での自生が疑問視されてきた種だが、近年になって但馬地方の各所で見つかるようになってきたもの。
当然これまではランク外だったが、今回の見直しでAランクとされるもの。
土壌の安定した場所で見られることは少なく、崩壊気味の河畔や崖地にパイオニア種のように一時的に生育し、確認翌年には見られないといった例が多く、生育条件には気難しい面があるようだ。

Fig.16 デワノタツナミソウ (兵庫県 2018.6/4)
本種とホクリクタツナミソウ、コバノタツナミは見分けが難しい。
ホクリク~は低地から低山の渓流近くの林床に生育し、デワノ~はより深山の渓流畔に生育する傾向がある。
コバノ~は海岸近い草地から、時に山間の日当たりよい渓流畔にまで生育していることがある。
デワノ~、ホクリク~とコバノ~は正確には果時の下萼片の大きさで区別され、デワノ~とホクリク~は茎に生える毛によって区別される。3種のうちデワノ~だけがCランク種として評価されている。
参考関連ページ 関西の花・ホクリクタツナミソウ
参考関連ページ 関西の花・コバノタツナミ

Fig.17 デワノタツナミソウの全草標本 (兵庫県 2018.6/4)
自生箇所に表土がある場合はデワノ~は花茎基部から多数の地中性の根茎を出し、その先に新たな茎を出芽する。この新芽は閉鎖花をつけるまで生育した後に常緑越冬することもあれば、閉鎖花を付けずに常緑越冬することもある。
ホクリク~もデワノ~と同様な地中性の匍匐根茎を出す。コバノ~の場合は地表かごく浅い地中に匍匐根茎が伸びる。
以上のような生態的差異があるが、渓流畔の岩上に生育するデワノ~の場合は、岩上の蘚苔類の下に匍匐根茎を伸ばしている場合が多く、区別点としては使いにくい。

Fig.18 イガタツナミ (兵庫県 2018.6/4)
兵庫県版RDBではCランクと評価され、摂津から播磨地方の兵庫県南部の棚田周辺の用水路脇や、湧水の滲みだす土手や溜池土堤で見かける機会が多いが、河畔の日陰の林床でも節間の間延びしたものが生育していることがある。
先のデワノ~、ホクリク~、コバノ~と異なり、匍匐茎は出さず、基部から分枝して株立ちする。
生育条件が日照よりも水分条件に左右されるようで、HPでは湿生植物として扱っている。
画像のものはユウスゲ、タムラソウ、タカトウダイ、オニスゲ、ノハナショウブなどが見られる、二次的自然度の高い溜池土堤下部にゴウソやタムラソウなどと生育しているもの。
関連ページ 湿生植物・イガタツナミ

Fig.19 ヒロハヤブソテツ (兵庫県 2018.6/10)
兵庫県内では比較的見かけるものだが、生育環境が深山の多湿な岩場や河畔に限られBランクと評価されている。
画像のものは側羽片が少なく羽片の大きな典型的なものだが、羽片が多く上部羽片に弱い耳朶を生じるヤマヤブソテツやツクシヤブソテツとの中間的なものも見られる。
関連ページ 関西の花・ヒロハヤブソテツ

Fig.20 Fig.19のソーラス (兵庫県 2018.6/10)
ヒロハヤブソテツの包膜はふつう灰色一色であるが、この個体では中心にわずかに黒褐色部が見える。

Fig.21 アカモノ (兵庫県 2018.6/16)
本種は亜高山帯以上に生育する匍匐性の小低木で、半裸地的で適湿な草原環境に生育し、県内ではそのような環境は少なくAランクと評価され自生地も少ない。
現在兵庫県内で生育を確認できている場所は3ヶ所で、うち2ヶ所は定期的な草刈りにより残存している。
今回は更新ブランク時期に見たもの含め、特に絶滅危惧種を中心に2回に分けてまとめてみました。
兵庫県では溜池や湿地の遷移と水質変化に加え、近年ではシカ食害と、草原環境の減少により、絶滅を危惧される種が依然として増加傾向にあります。

Fig.1 カミカワスゲ (兵庫県 2018.5/6)
カミカワスゲは中部地方以北の高層湿原で谷内坊主を形成するスゲとして知られているが、近年西日本の瀬戸内沿岸の沿海の湿地に隔離分布することが広島、岡山、兵庫の標本の精査により確認されている。前回のRDBでは要調査種とされ、今回、兵庫県のRDBの見直し調査で標本の記録のある場所で確かにカミカワスゲと同定できるスゲが確認できた。

Fig.2 カミカワスゲの花序 (兵庫県 2018.5/6)
カミカワスゲはスゲ属ヌカスゲ節に分類され、花序の頂生する雄小穂や側生する雌小穂は同属のシバスゲに酷似している。

Fig.3 カミカワスゲの自生状況 (兵庫県 2018.5/6)
カミカワスゲは湛水する湿地中央部よりも、湿地周縁部から低木林内にかけて大きな株が点在していた。シバスゲは地下に匍匐茎を伸ばして草刈りされた棚田の土手にまばらな群落をつくることが多いが、カミカワスゲにはそのような性質は見られず、大きな株をつくって点在している。

Fig.4 トケンラン (兵庫県 2018.5/20)
兵庫県RDB Aランク種で、画像のものは毎年継続観察しているもので、県内では最も充実した集団。
スギ植林地下であるが林床の草本類は豊富で、ギンラン、カントウマムシグサ、タマツリスゲ、エナシヒゴクサ×シラズゲ推定雑種、ハコネシケチシダ、アカハナワラビ、アカネハナワラビなど、見るべきものが多い。
関連ページ 関西の花・トケンラン

Fig.5 トケンランの群生 (兵庫県 2018.5/20)

Fig.6 ヤマサギソウ (兵庫県 2018.5/17)
棚田の土手、溜池土堤などに見られる種だが、近年減少が著しく、現在はRDB Cランクとされているが、同じラン科のカキラン、キンラン、ギンラン、トキソウなどと比べると見かける機会は稀なものだ。画像のものは三田市内の溜池土堤に生育していたもので、多数の花をつけた立派な株が3個体ほど生育していた。近くの林縁には多数のキンランが見られた。
関連ページ 関西の花・ヤマサギソウ

Fig.7 ヤマジスゲ (兵庫県 2018.5/17)
兵庫県版RDBではCランクとなっているが、見かける機会はごく稀で、過去の記録地で再確認できる所もほとんどない。
本種は草刈りされる農道の踏み付けのあるような場所に見られるが、もともと局所的に分布し、同じような場所に見られるジュズスゲやカワラスゲのように繁殖力も旺盛ではないようだ。
耕作放棄によって農道が草に埋もれていくと姿を消してしまう。
関連ページ 関西の花・ヤマジスゲ

Fig.8 ヤマジスゲの花序 (兵庫県 2018.5/17)
花序は非常に地味で、カヤツリグサ科というよりもイネ科の草本のように見える。
葉もイネ科のように柔らかい。

Fig.8 ヤマジノタツナミソウ (兵庫県 2018.5/17)
兵庫県の集団は分布の西限と考えられ、摂津地域の狭い範囲に分布が限られ、RDB Aランク種とされている。画像のものは河川の上流域から導水した水路脇に群生しているもので、水路脇には水路から掬い上げられた土砂が盛られており、本来の河川上流周辺から人為的な力を借りて水路脇に分布を広げたものと考えられる。
関連ページ 関西の花・ヤマジノタツナミソウ

Fig.9
ヤマシャクヤクは兵庫県版RDBに指定されておらず、近縁の花が淡紅色のベニバナヤマシャクヤクはAランクに指定されている。
ところが、ベニバナヤマシャクヤクには白花品が多く見出され、シロバナノケナシヤマシャクヤクとされるものもあり、これまでのヤマシャクヤクとベニバナヤマシャクヤクの分布を精査する必要がある。
雄蕊の形状によって区別されることがあるが、微妙なものも多く、地下部の形状を確認する必要がある。
*ベニバナヤマシャクヤクの白花品とのご指摘を頂き、訂正いたしました(2018.10/7)

Fig.10
雌蕊は捻れは不完全に見えヤマシャクヤクとの差は微妙である。

Fig.11 タジマタムラソウ (兵庫県 2018.5/21)
タジマタクラソウは兵庫県版RDBでCランクとされているが、但馬地方では薄く広く分布しているという印象がある。
ここでは適湿な林道脇で見事な群落を形成していた。開花期は県南部でふつうなアキノタムラソウよりも数ヶ月は早く、花の色も濃いため、見間違うことはない。

Fig.12 林道脇で群生するタジマタムラソウ (兵庫県 2018.5/21)
場所によっては高密度で群生していた。

Fig.13 フナバラソウ (兵庫県 2018.5/26)
毎年草刈りがされている場所で開花したフナバラソウ。
果実期前に草刈りされるので、開花期に周辺を草刈りして保護する活動に参加してきました。
誤って茎を草とともに刈ってしまいましたが、花の付いているものは標本として標本庫に収め、花の付いていない茎は挿し芽して増殖して頂いています。
保護活動のおかげで今年は少数ながらも結実が見られたとのことでした。
関連ページ 関西の花・フナバラソウ

Fig.14 ホソバシロスミレ (兵庫県 2018.6/1)
かつては県内の4ヶ所から記録があったが、現在では2ヶ所で個体数を数える程度しか残っていない。
種子を採取して生育維持する段階に入っている。

Fig.15 クロイチゴ (兵庫県 2018.6/1)
これまで県内での自生が疑問視されてきた種だが、近年になって但馬地方の各所で見つかるようになってきたもの。
当然これまではランク外だったが、今回の見直しでAランクとされるもの。
土壌の安定した場所で見られることは少なく、崩壊気味の河畔や崖地にパイオニア種のように一時的に生育し、確認翌年には見られないといった例が多く、生育条件には気難しい面があるようだ。

Fig.16 デワノタツナミソウ (兵庫県 2018.6/4)
本種とホクリクタツナミソウ、コバノタツナミは見分けが難しい。
ホクリク~は低地から低山の渓流近くの林床に生育し、デワノ~はより深山の渓流畔に生育する傾向がある。
コバノ~は海岸近い草地から、時に山間の日当たりよい渓流畔にまで生育していることがある。
デワノ~、ホクリク~とコバノ~は正確には果時の下萼片の大きさで区別され、デワノ~とホクリク~は茎に生える毛によって区別される。3種のうちデワノ~だけがCランク種として評価されている。
参考関連ページ 関西の花・ホクリクタツナミソウ
参考関連ページ 関西の花・コバノタツナミ

Fig.17 デワノタツナミソウの全草標本 (兵庫県 2018.6/4)
自生箇所に表土がある場合はデワノ~は花茎基部から多数の地中性の根茎を出し、その先に新たな茎を出芽する。この新芽は閉鎖花をつけるまで生育した後に常緑越冬することもあれば、閉鎖花を付けずに常緑越冬することもある。
ホクリク~もデワノ~と同様な地中性の匍匐根茎を出す。コバノ~の場合は地表かごく浅い地中に匍匐根茎が伸びる。
以上のような生態的差異があるが、渓流畔の岩上に生育するデワノ~の場合は、岩上の蘚苔類の下に匍匐根茎を伸ばしている場合が多く、区別点としては使いにくい。

Fig.18 イガタツナミ (兵庫県 2018.6/4)
兵庫県版RDBではCランクと評価され、摂津から播磨地方の兵庫県南部の棚田周辺の用水路脇や、湧水の滲みだす土手や溜池土堤で見かける機会が多いが、河畔の日陰の林床でも節間の間延びしたものが生育していることがある。
先のデワノ~、ホクリク~、コバノ~と異なり、匍匐茎は出さず、基部から分枝して株立ちする。
生育条件が日照よりも水分条件に左右されるようで、HPでは湿生植物として扱っている。
画像のものはユウスゲ、タムラソウ、タカトウダイ、オニスゲ、ノハナショウブなどが見られる、二次的自然度の高い溜池土堤下部にゴウソやタムラソウなどと生育しているもの。
関連ページ 湿生植物・イガタツナミ

Fig.19 ヒロハヤブソテツ (兵庫県 2018.6/10)
兵庫県内では比較的見かけるものだが、生育環境が深山の多湿な岩場や河畔に限られBランクと評価されている。
画像のものは側羽片が少なく羽片の大きな典型的なものだが、羽片が多く上部羽片に弱い耳朶を生じるヤマヤブソテツやツクシヤブソテツとの中間的なものも見られる。
関連ページ 関西の花・ヒロハヤブソテツ

Fig.20 Fig.19のソーラス (兵庫県 2018.6/10)
ヒロハヤブソテツの包膜はふつう灰色一色であるが、この個体では中心にわずかに黒褐色部が見える。

Fig.21 アカモノ (兵庫県 2018.6/16)
本種は亜高山帯以上に生育する匍匐性の小低木で、半裸地的で適湿な草原環境に生育し、県内ではそのような環境は少なくAランクと評価され自生地も少ない。
現在兵庫県内で生育を確認できている場所は3ヶ所で、うち2ヶ所は定期的な草刈りにより残存している。
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category: 絶滅危惧種
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