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Satoyama, Plants & Nature

スゲを探して 

スゲ類は地域や環境により種分化し、スゲ属中には非常に多くの種が含まれています。にもかかわらず、確実に同定できる標本を採取できる期間は4月下旬~6月と短いものです。
この期間のうち個人で動ける時間は限られており、事前に目標と計画を建てておかないと、なんとなくスゲ類を見て終わりということになりかねません。
今年は2004年に新記載され、古い標本は残っていますが、自生の現状を確認できていない兵庫県RDB Aランクとされているサンインヒエスゲの確認と、未だ自生状態のものを見ていないハリガネスゲ、オオタマツリスゲを見ることでした。
結果的に3種とも見ることができた上、ニッコウハリスゲとコウヤハリスゲも観察でき、個人的には上々の年でした。
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開花中のヒロバスゲ
Fig.1 開花中のヒロバスゲ (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
標高800m前後の明るい林床では、この時期はまだ開花状態でした。
アオヒエスゲやアオバスゲ、サンインヒエスゲとは葉幅が広いことにより区別できます。
周辺ではオクノカンスゲやカンスゲも開花中でした。
関連ページ 関西の花/カヤツリグサ科・ヒロバスゲ

カンスゲ群落
Fig.2 カンスゲ群落 (兵庫県北播地方 2017.5/26)
沢沿いの登山道を登っていくと、カンスゲの見事な群落がありました。
このようなまとまった群落を見たのは初めてです。
関連ページ 関西の花/カヤツリグサ科・カンスゲ

クジュウスゲ
Fig.3 クジュウスゲ (兵庫県北播地方 2017.5/26)
カンスゲ群落のある谷筋では沢沿いにクジュウスゲのマットがあちこちで見られました。
基部から匐枝を伸ばして栄養繁殖するためにマット状の群落をつくります。
関連ページ 関西の花/カヤツリグサ科・クジュウスゲ

ヒロハノオオタマツリスゲ
Fig.4 ヒロハノオオタマツリスゲ (兵庫県北播地方 2017.5/26)
県内ではやや高標高地の適湿な場所に見られ、クジュウスゲに混じって沢筋に点在していました。
果胞が熟す頃は柔らかい花茎は倒伏し、どうやっても締まりの無い画像になってしまいます。
関連ページ 関西の花/カヤツリグサ科・ヒロハノオオタマツリスゲ

ヤマテキリスゲ
Fig.5 ヤマテキリスゲ (兵庫県北播地方 2017.5/26)
開けた谷筋の撹乱された湿地状の場所に生育していました。
県内では中部から北部にかけて見られ、テキリスゲより葉の色が濃く、ほとんどざらつかないことにより区別できます。
関連ページ 湿生植物・ヤマテキリスゲ

ハリガネスゲ
Fig.6 ハリガネスゲ (兵庫県北播地方 2017.5/26)
高原地帯のオオミズゴケ群落中や開けた沢筋に多くの個体が生育していました。
低地に生育するマツバスゲに似ていますが、マツバスゲは雌鱗片と果胞がほぼ同長に対し、ハリガネスゲは雌鱗片よりも果胞が大きいことにより、おおよその区別ができます。
関連ページ 湿生植物・ハリガネスゲ

ニッコウハリスゲ
Fig.7 ニッコウハリスゲ (兵庫県北播地方 2017.5/26)
高原の草地に別の草本を目当てに訪れたところ、細流脇や湿地に点在しているのを偶然見つけました。
兵庫県内では数ヶ所でしか自生しておらず、嬉しい出会いになりました。
ハリガネスゲとは葉幅が2~3mmと幅広くて目立ち、雌鱗片が淡緑色で、雄花部が短いことにより区別できます。ふつう花茎上部はざらつきますが、この集団ではあまりざらつきは目立たず、他の地域のものとは微妙に遺伝子的な差があるかもしれません。

オオタマツリスゲ
Fig.8 オオタマツリスゲ (神戸市 2017.5/31)
以前から聞いていたオオタマツリスゲの自生地を訪ねました。
かなり大きな群落で、熟した果胞をつけた花茎は全て倒伏しており、ヒロハノオオタマツリスゲ同様、全く絵になりません。近辺には自生地はなく、かなり局所的な分布傾向のあるスゲです。

オオタマツリスゲの花序
Fig.9 オオタマツリスゲの花序 (神戸市 2017.5/31)
花茎が全て倒伏しているので、花序がわかる画像がなかなか撮影できません。
車道の溝に垂れ下がっている花茎があったので、なんとか花序が解る画像を撮ることができました。

ヒメミコシガヤ
Fig.10 ヒメミコシガヤ (神戸市 2017.5/31)
オオタマツリスゲ自生地からの帰途、保全管理されている里山に生育しているヒメミコシガヤの様子を見に立ち寄りました。兵庫県と岡山県のみに生育しており、ここでは増殖の試みがなされています。
関連ページ 関西の花/カヤツリグサ科・ヒメミコシガヤ

ヒメミコシガヤの花序
Fig.11 ヒメミコシガヤの花序 (神戸市 2017.5/31)
雄雌性の小穂が比較的密についていて、ミノボロスゲやツクシミノボロスゲの花序に似ています。

ヒメミコシガヤの基部の葉鞘
Fig.12 ヒメミコシガヤの基部の葉鞘 (神戸市 2017.5/31)
葉鞘の腹面には横しわがあり、ミノボロスゲやツクシミノボロスゲとの区別点となります。

アワボスゲ
Fig.13 アワボスゲ (神戸市 2017.5/31)
ヒメミコシガヤの近くには生育良好なアワボスゲの大株が繁茂しています。
草原環境の減少とともに見られなくなっているスゲですが、ここではかなりの個体が生育しています。
関連ページ 関西の花/カヤツリグサ科・アワボスゲ

アワボスゲとヤワラスゲの花序
Fig.14 アワボスゲとヤワラスゲの花序 (神戸市 2017.5/31)
アワボスゲとヤワラスゲは時に同じような環境に生えることがあり、よく似ています。
アワボスゲは果胞が丸く膨らみ、開出して嘴は短いですが、ヤワラスゲの果胞は斜上して着き、嘴は長くなります。アワボスゲは稀ですが、ヤワラスゲは様々な環境でよく見かけるスゲです。
関連ページ 湿性植物・ヤワラスゲ

ホナガヒメゴウソ
Fig.15 ホナガヒメゴウソ (神戸市 2017.5/31)
ヒメミコシガヤ、アワボスゲ、タチスゲなどが生育する休耕田に生育しています。
次のヒメゴウソに比べて自生地は少なく、その名のごとく雌小穂は長く、青味を帯びません。

ヒメゴウソ
Fig.16 ヒメゴウソ (神戸市 2017.5/31)
別名アオゴウソとも呼ばれ、草体や雌小穂は青白い。
二次的自然環境の高い場所に見られ、ここではゴウソ、オタルスゲとともにホナガヒメゴウソがある休耕田とは別の休耕田で生育しており、混生は見られません。
関連ページ 湿性植物・ヒメゴウソ(ホナガヒメゴウソ含む)

グレーンスゲ
Fig.17 グレーンスゲ (兵庫県但馬地方 2017.6/8)
夏期には放牧地となる、高原のススキ草原の小さな沢沿いに生育していました。
ややコンパクトな草体で、同じ沢沿いにはアズマナルコ、クサスゲが見られました。
関連ページ 湿性植物・グレーンスゲ

コカンスゲ
Fig.18 コカンスゲ (兵庫県但馬地方 2017.6/9)
山の頂に登ると、ブナ林の林床にミヤマカンスゲとともにコカンスゲが生育していました。
匐枝で栄養繁殖するため、湿った林床斜面で群生することの多いスゲです。
関連ページ 関西の花/カヤツリグサ科・コカンスゲ

サンインヒエスゲ
Fig.19 サンインヒエスゲ (兵庫県但馬地方 2017.6/9)
ここに登ってきたのは、県下唯一の記録のあるこの場所での生育を確認するためです。
兵庫県内ではおよそ50年振りの再確認になる兵庫県版RDB Aランク種のスゲです。
ブナ帯直下のミズナラ・アカマツ二次林の歩道脇の乾いたような半日陰地に、20個体程生育していました。来年からは同じ条件を満たすような場所を探して歩くことになります。

イソアオスゲ
Fig.20 イソアオスゲ (兵庫県但馬地方 2017.6/9)
海岸の岩場ではタイトゴメが開花し始め、その間の岩棚や岩の隙間にイソアオスゲが見られました。
匐枝を伸ばして栄養繁殖し、大きなまとまりとなっていますが、その割りに花茎は少数でした。
関連ページ 関西の花/カヤツリグサ科・イソアオスゲ

ハマアオスゲ
Fig.21 ハマアオスゲ (京都府丹後地方 2017.6/9)
砂浜に続く松林の林床に生育しているもので、イソアオスゲよりも雌小穂は太く、果胞の大きく、密に短毛が生えることにより区別できます。時に海岸の岩場(磯)であっても、表土がある場所に生えていることがありますが、上記の特徴で区別は容易です。
関連ページ 関西の花/カヤツリグサ科・ハマアオスゲ

コウボウムギ
Fig.22 コウボウムギ (京都府丹後地方 2017.6/9)
初心者であっても、まず間違えようのない特徴的で目立つスゲで、web上でも他のスゲに比べて圧倒的に多数の画像が見られます。雌雄異株で、画像のものは雌株というのも、今さら野暮な感じです。
関連ページ 関西の花/カヤツリグサ科・コウボウムギ

コウヤハリスゲ
Fig.23 コウヤハリスゲ (滋賀県湖北地方 2017.6/10)
温帯林が広がる林道脇の小湿地に生育しているもので、小穂はコハリスゲっぽく感じました。
本種の大きな特徴は地下に匍匐根茎があることで、2008年に新記載されて間もない種です。
関連ページ 湿生植物・コウヤハリスゲ

コウヤハリスゲの生育状態
Fig.24 コウヤハリスゲの生育状態 (滋賀県湖北地方 2017.6/10)
匍匐根茎によって栄養繁殖するため、マット状に広がります。
林道脇の数ヶ所で見られましたが、いずれも湧水に涵養され、浅い表水のある小湿地でした。

ハリスゲ節3種の小穂
Fig.25 ハリスゲ節3種の小穂
いずれも雄雌性ですが、ハリガネスゲをのぞいては、雄花部がごく短いことが解ります。

ミノボロスゲ
Fig.26 ミノボロスゲ (滋賀県湖北地方 2017.6/10)
登山道入り口の駐車場脇に見られたもので、おそらくは登山者の靴か車のタイヤの溝に運ばれてきたものでしょう。ここでは移入初期なのか3個体の生育を確認したのみですが、兵庫県の氷ノ山では登山道脇にビッシリと生育している箇所があります。
関連ページ 湿性植物・ミノボロスゲ

ミノボロスゲの花序
Fig.27 ミノボロスゲの花序 (滋賀県湖北地方 2017.6/10)
花序には雄雌性の無柄の小穂が密につき、ヒメミコシガヤに似ていますが、花茎上部がざらつくことにより区別できます。また先述のようにヒメミコシガヤの基部の葉鞘には横しわがありますが、ミノボロスゲにはありません。

ツクシミノボロスゲ
Fig.28 ツクシミノボロスゲ (神戸市 2017.6/15)
道端に10数個体が生育していますが、ゴルフ場の路傍であり、これも移入されたと考えられるものです。兵庫県内には数例の採集記録がありますが、いずれに場所のものも自生していたものかどうか疑わしいと思っています。

ツクシミノボロスゲの花序
Fig.29 ツクシミノボロスゲの花序 (神戸市 2017.6/15)
ミノボロスゲ同様、雄雌性で無柄の小穂が着きますが、その着き方はミノボロスゲよりもまばらで、花序は貧相な印象を受けます。また、ミノボロスゲの有花茎上部がざらつくのに対し、ツクシミノボロスゲでは有花茎上部は平滑となります。

ミヤマシラスゲ
Fig.30 ミヤマシラスゲ (神戸市 2017.6/15)
ふくらんだ果胞が密についた雌小穂がまるで細長いソーセジのように見える、解りやすいスゲで、撹乱を受けたような湿地で群生しているのを見かける機会が多いです。
湿地環境に広く見られ、開花期の頃はネクイハムシの仲間が雄花の花粉を漁っているのを見ることがあります。
関連ページ 湿性植物・ミヤマシラスゲ

サトヤマハリスゲ
Fig.31 サトヤマハリスゲ (神戸市 2017.6/15)
小穂の雄花、雌花部ともに短く、兵庫県南部では低山や丘陵の湿地に比較的よく見られるハリスゲ節のスゲです。ハリスゲ節はヌカスゲ節と同様、同所的に見られるアゼスゲ節やミヤマシラスゲ節に比べて開花・結実が早く、結実した果胞が落ち始めていました。
関連ページ 湿性植物・サトヤマハリスゲ


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category: カヤツリグサ科スゲ属

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春から初夏のシダ 

春から初夏にかけてはシダのフィドルヘッドと鮮やかな新葉があちこちで楽しめます。
平地では新葉も伸びきってしまいましたが、但馬の高地ではまだまだ楽しめます。
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サカゲイノデのフィドルヘッド
Fig.1 サカゲイノデのフィドルヘッド (兵庫県北播地方 2017.4/25)
大きな淡褐色の鱗片に覆われ、地色は淡緑色。
関連ページ 関西の花/シダ・サカゲイノデ

ミヤマクマワラビのフィドルヘッド
Fig.2 ミヤマクマワラビのフィドルヘッド (兵庫県北播地方 2017.4/25)
光沢のある黒色の鱗片に覆われ、地色は淡緑色。

ツヤナシイノデのフィドルヘッド
Fig.3 ツヤナシイノデのフィドルヘッド (神戸市 2017.4/25)
サカゲイノデとよく似た淡褐色の鱗片に覆われ、地色は淡緑色。
関連ページ 関西の花/シダ・ツヤナシイノデ

オウレンシダのフィドルヘッドと新葉
Fig.4 オウレンシダのフィドルヘッドと新葉 (神戸市 2017.4/29)
フィドルヘッド、新葉ともに小さくて可愛いものです。
関連ページ 関西の花/シダ・オウレンシダ

ツルデンダの新葉
Fig.5 ツルデンダの新葉 (神戸市 2017.4/29)
常緑性なので昨年の葉は残り、フィドルヘッドは水平に開いていきます。
関連ページ 関西の花/シダ・ツルデンダ

カタイノデ群生地
Fig.6 カタイノデ群生地 (神戸市 2017.5/1)
Uさんが最近発見されたカタイノデの群生地を案内して頂きました。
広い神戸市域内でも最も規模の大きい群生地で、画像の場所ではアイアスカイノデと混生しており、両種の自然雑種アイカタイノデも見られました。

新葉を展開したカタイノデ
Fig.7 新葉を展開したカタイノデ (神戸市 2017.5/1)
新葉のうちは光沢のある鮮緑色で、カタイノデ独特の濃い緑色にはなっていません。

カタイノデの葉柄基部鱗片
Fig.8 カタイノデの葉柄基部鱗片 (神戸市 2017.5/1)
黒褐色で光沢があり、紙質のやや硬い鱗片が付いています。

新葉を展開したアイカタイノデ
Fig.9 新葉を展開したアイカタイノデ (神戸市 2017.5/1)
大型となり、葉身の色や葉先の形状はカタイノデに似ていますが、葉柄は長く立ち上がり気味になります。地表に倒伏している昨年の葉のソーラスは固く縮こまり弾けていませんでした。

アイカタイノデの葉柄基部鱗片
Fig.10 アイカタイノデの葉柄基部鱗片 (神戸市 2017.5/1)
アイアスカイノデに似て細長く、鱗片は捻れ気味になります。

新葉を展開したミツイシイノデ
Fig.11 新葉を展開したミツイシイノデ (神戸市 2017.5/1)
ミツイシイノデはカタイノデとサイゴクイノデの自然雑種。先のアイカタイノデがある谷筋とは別の谷で。アイカタイノデ同様に大型となり、カタイノデよりも光沢も色も薄くなります。昨年の葉のソーラスは弾けていません。

ミツイシイノデの葉柄基部鱗片
Fig.12 ミツイシイノデの葉柄基部鱗片 (神戸市 2017.5/1)
基部にはカタイノデに近い鱗片が密生しますが、淡褐色の細くて小さい鱗片が混じり、上に向かうにつれ大きな鱗片の色も黒褐色から栗褐色に変わります。

ナツノハナワラビ
Fig.13 ナツノハナワラビ (神戸市 2017.5/1)
社寺境内で1個体のみ見られ、胞子葉を上げ始めていました。
同じ社寺境内にはオオハナワラビ、ホソバオオハナワラビ(仮称)、コヒロハハナヤスリなどのシダ類や、ムロウマムシグサ、神戸市内では自生地の少ないセリバオウレンが生育しています。
関連ページ 関西の花/シダ・ナツノハナワラビ

ハナワラビsp.
Fig.14 ハナワラビsp. (神戸市 2017.5/1)
オオハナワラビとモトマチハナワラビの自然雑種と見られるもので、裂片の鋸歯はモトマチハナワラビの特徴が出ています。冬期に色付いた葉が色褪せかけていますが、やや光沢があり、名残りの黄褐色はモトマチハナワラビの特徴と一致します。
関連ページ 関西の花/シダ・オオハナワラビ
関連ページ 関西の花/シダ・モトマチハナワラビ

ホソバイヌワラビの新葉
Fig.15 ホソバイヌワラビの新葉 (神戸市 2017.5/1)
近縁のトガリバイヌワラビ系の新葉よりも鮮やかで色濃い新葉を展開します。
関連ページ 関西の花/シダ・ホソバイヌワラビ

ハコネシダの新葉
Fig.16 ハコネシダの新葉 (神戸市 2017.5/1)
多少赤味を帯びた淡黄緑色の葉を展開し、黒紫色の中軸とのコントラストが美しい。
関連ページ 関西の花/シダ・ハコネシダ

モトマチハナワラビ
Fig.17 モトマチハナワラビ (兵庫県北播地方 2017.5/6)
北播ではこれまでモトマチハナワラビは見つかっていませんでしたが、古い社寺林内の林床に生育していました。大型のものが20個体ほど生育していましたが、幼個体はなく、前葉体形成に必要な共生菌類は現在は存在していないのかもしれません。
関連ページ 関西の花/シダ・モトマチハナワラビ

オニヒカゲワラビのフィドルヘッド
Fig.18 オニヒカゲワラビのフィドルヘッド (兵庫県北播地方 2017.5/6)
地色は緑色で黒褐色~暗褐色の鱗片がまばらに付いています。
シカの忌避植物ですが、アクやクセのない美味しい山菜として利用できます。
関連ページ 関西の花/シダ・オニヒカゲワラビ

オニヒカゲワラビを利用したパスタ
Fig.19 オニヒカゲワラビを利用したパスタ (兵庫県北播地方 2017.5/6)
調査途中の昼食に携帯コンロでワンポット・パスタの要領で作ったペペロンチーノ。
具材はオニヒカゲワラビ、タラノメ、ブラックオリーブ、アミエビです。

ミヤマベニシダのフィドルヘッド
Fig.20 ミヤマベニシダのフィドルヘッド (兵庫県但馬地方 2017.5/7)
緑色の地色に、茶褐色~濃褐色の鱗片と淡色の毛状鱗片を付けています。
関連ページ 関西の花/シダ・ミヤマベニシダ

タニイヌワラビの新葉
Fig.21 タニイヌワラビの新葉 (兵庫県但馬地方 2017.5/7)
新葉はイヌワラビの仲間のうちでも最も美しいものだと思います。
常緑性のシダですが、昨年の葉は地表に倒伏し、立ち上がり気味に出る新葉が目立ちます。
関連ページ 関西の花/シダ・タニイヌワラビ

残存していたイワヤシダ
Fig.22 残存していたイワヤシダ (兵庫県但馬地方 2017.5/7)
シカの食害が激しく、かつて記録のあった地域で、1枚の葉を持つ小型個体が3個体のみ残っていました。

緑色となったアカハナワラビ
Fig.23 緑色となったアカハナワラビ (兵庫県但馬地方 2017.5/13)
冬期に紅変していたアカハナワラビも、この時期になると緑色に戻ります。
これまで但馬地方での記録は無かったようですが、社寺境内のイロハカエデの樹下に小型の個体が20個体ほど生育していました。
関連ページ 関西の花/シダ・アカハナワラビ

倒木上のスギラン
Fig.24 倒木上のスギラン (兵庫県但馬地方 2017.5/13)
スギランは大木の高い位置に着生しているものですが、近年倒れたと思われる倒木上に残っていました。同じ樹にはミヤマノキシノブも見られました。
雪をかぶっていたためか、下方は弱っているようで黄変していましたが、上部は鮮やかな緑色で、採取してジップロックに入れて適湿を保ち胞子嚢が作られるのを待っています。
胞子嚢ができたら標本にして博物館に収蔵する予定です。現在、胞子嚢が少しずつ作られはじめています。

イヌガンソクのフィドルヘッド
Fig.25 イヌガンソクのフィドルヘッド (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
雪が融けて間もない林道脇の草地からフィドルヘッドを立ち上げていました。
栄養葉のフィドルヘッドで、卵状披針形の淡褐色の鱗片に覆われ、地色は淡緑色。
特徴的な胞子葉は栄養葉よりやや遅れて出てきます。
関連ページ 関西の花/シダ・イヌガンソク

オシダのフィドルヘッド
Fig.26 オシダのフィドルヘッド (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
基部近くは暗褐色、上部は淡褐色の細長い鱗片に密に覆われています。
関連ページ 関西の花/シダ・オシダ

シノブカグマのフィドルヘッド
Fig.27 シノブカグマのフィドルヘッド (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
基部近くは褐色で、上部は黒褐色の鱗片に覆われていて、少し暴れ気味に展開していきます。
関連ページ 関西の花/シダ・シノブカグマ

ヤマドリゼンマイのフィドルヘッド
Fig.28 ヤマドリゼンマイのフィドルヘッド (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
遅くまで雪が残るような場所では、雪解け加減によってシダの展葉の様々な段階が観察できます。
ここではよく管理された植林地の林床で、展葉の段階が観察できました。
ヤマドリゼンマイはゼンマイ属に共通する綿毛に包まれ、鱗片はありません。
綿毛はふつう褐色を帯びています。

新葉を展開するヤマドリゼンマイ
Fig.29 新葉を展開するヤマドリゼンマイ (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
林床の日当たりよい場所では雪解けが早いため、木漏れ日を浴びながら鮮やかな新葉を展開していました。葉柄、葉身ともに立ち上がります。

シラネワラビのフィドルヘッド
Fig.30 シラネワラビのフィドルヘッド (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
栗褐色と淡褐色の鱗片に覆われ、地色は緑色です。
関連ページ 関西の花/シダ・シラネワラビ

新葉を展開するシラネワラビ
Fig.31 新葉を展開するシラネワラビ (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
葉身は鮮やかな緑色で、次第に斜開していきます。

ヤマソテツのフィドルヘッド
Fig.32 ヤマソテツのフィドルヘッド (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
フィドルヘッドには早落性の褐色の短毛がまばらにつき、緑色。
食用になりますが、収穫量は望めないので、まだ利用したことがありません。
関連ページ 関西の花/シダ・ヤマソテツ

新葉を展開するウスゲミヤマシケシダ
Fig.33 新葉を展開するウスゲミヤマシケシダ (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
大型個体ですが展葉はこじんまりとして、可愛らしく、葉身は反り返りながら展開していました。
中軸には細毛が生え、白味を帯びています。。
関連ページ 関西の花/シダ・ウスゲミヤマシケシダ

ギフベニシダの新葉
Fig.34 ギフベニシダの新葉 (兵庫県東播地方 2017.5/26)
草刈りされた溜池土堤の下部でギフベニシダの新葉が展開していました。
ベニシダのように紅色を帯びず、葉身上部がベニシダより長めで、この時期でも区別可能です。
関連ページ 関西の花/シダ・ギフベニシダ

新葉を広げたミヤマクマワラビ
Fig.35 新葉を広げたミヤマクマワラビ (兵庫県北播地方 2017.5/26)
展葉したばかりのミヤマクマワラビは黒い鱗片に覆われた中軸と、羽片の瑞々しい緑色のコントラストが美しい。

新葉を広げたミヤマベニシダ
Fig.36 新葉を広げたミヤマベニシダ (兵庫県北播地方 2017.5/27)
下草の少ない植林地の林床で新葉を展開したミヤマベニシダの集団が目だっていました。
関連ページ 関西の花/シダ・ミヤマベニシダ

新葉を広げたオシダ
Fig.37 新葉を広げたオシダ (兵庫県北播地方 2017.5/27)
夏を過ぎれば暑苦しい印象のオシダも、この時期は非常に美しいものです。
関連ページ 関西の花/シダ・オシダ

群生するツルデンダ
Fig.38 群生するツルデンダ (兵庫県北播地方 2017.5/26)
谷筋を遡行していくと岩壁に夥しい数のツルデンダが群生していました。
冷涼な場所であるためか、まだ新葉を展開していませんでした。
関連ページ 関西の花/シダ・ツルデンダ

コケシノブ
Fig.39 コケシノブ (兵庫県北播地方 2017.5/27)
ツルデンダの群生する岩場の下部ではコケシノブが群生していました。
関連ページ 関西の花/シダ・コケシノブ

ヒメノキシノブ
Fig.40 ヒメノキシノブ (兵庫県北播地方 2017.5/27)
谷筋の大木の樹幹にはヒメノキシノブやオシャグジデンダがあちこちで見られました。
関連ページ 関西の花/シダ・ヒメノキシノブ

ホソバイヌワラビとトガリバイヌワラビの中間的な個体
Fig.41 ホソバイヌワラビとトガリバイヌワラビの中間的な個体 (兵庫県北播地方 2017.5/27)
内陸部の比較的涼しげな場所でよく見られるタイプで、新葉は黄緑色。
トガリバイヌワラビよりも多いという印象があります。
関連ページ 関西の花/シダ・ホソバイヌワラビ

新葉を広げたウスヒメワラビ
Fig.42 新葉を広げたウスヒメワラビ (兵庫県北播地方 2017.5/27)
ウスヒメワラビはシカに真っ先に食害を受けるため、大きな成葉を展開している個体を見かける機会が少なくなっています。ここでは岩場の食害を受けにくい場所で、繊細な新葉を広げていました。
関連ページ 関西の花/シダ・ウスヒメワラビ

新葉を広げたオウレンシダ
Fig.43 新葉を広げたオウレンシダ (京都府丹後地方 2017.6/10)
シカの食害の激しい地域ですが、イワヒメワラビやコバノイシカグマとともに沢筋に生育していました。シカの忌避植物だとは聞いていませんが、シカがあまり好まないものなのかも知れません。
関連ページ 関西の花/シダ・オウレンシダ

category: シダ

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春から初夏の花 2 

5月の連休が終わった次の週でも残雪のため通行不能な林道があって予定を狂わせられましたが、最近になってようやく通行できるようになってきました。それでもまだ林道脇には雪が残っている場所もあり、冬場に大量の積雪があったことを実感します。大雪のため但馬地方の高所ではかなりシカが死んだようで、谷に入るとまだ白骨化していない死骸に出くわしたりします。
今回も前回に引き続いて、春から初夏の花などを掲載していきます。シダとスゲは後日別ページで掲載します。
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ネコノメソウ類
Fig.1 渓流畔のネコノメソウ類 (兵庫県北播地方 2017.5/13)
ヒダボタン、キンシベボタンネコノメソウ、ツルネコノメソウが写っています。
ヒダボタンは画像中央下から右に、キンシベボタンネコノメソウは左、ツルネコノメソウは左から中央上に。
関連ページ 関西の花・ヒダボタン
関連ページ 関西の花・キンシベボタンネコノメソウ
関連ページ 関西の花・ツルネコノメソウ

ヒダボタンの花
Fig.2 ヒダボタンの花 (兵庫県北播地方 2017.5/13)
萼裂片は直立し、淡黄色~淡褐色、楕円形、鈍頭。雄蕊は8個で萼裂片とほぼ同長。葯は赤色~褐色。
花柱は2個で萼より短く、飛び出さない。
*この個体の萼裂片の色は、ヒダボタンとアカヒダボタンの中間的なものとのご指摘を受けました。このようなタイプがまとまって生育しているかどうか、今後注意が必要でしょう(2017.6/13追記)。

ツルネコノメソウ
Fig.3 ツルネコノメソウ (兵庫県北播地方 2017.5/13)
タチネコノメソウに少し似ていますが、開花中期頃に基部から走出枝を伸ばすので、区別は容易です。

チシマネコノメソウとツルネコノメソウ
Fig.4 チシマネコノメソウとツルネコノメソウ (兵庫県北播地方 2017.5/13)

チシマネコノメソウの花
Fig.5 チシマネコノメソウの花 (兵庫県北播地方 2017.5/13)
萼裂片は花時に平開し、卵形。雄蕊は8個で、花時に直立し、裂開直前の葯は鮮黄色または汚紅色。花柱は花時に直立し、きわめて短い。
イワネコノメソウにやや似るが、イワネコノメソウの葯はオレンジ色で、苞葉の鋸歯が目立つ。
関連ページ 関西の花・チシマネコノメソウ

ヒロハテンナンショウ
Fig.6 ヒロハテンナンショウ (兵庫県北播地方 2017.5/13)
この付近では比較的多く見かけます。小葉にほとんど柄が無く、花は葉よりも低い位置に着きます。
関連ページ 関西の花・ヒロハテンナンショウ

ジュウニキランソウ その1
Fig.7 ジュウニキランソウ その1 (兵庫県但馬地方 2017.5/13)
キランソウとジュウニヒトエの自然雑種で、両種の特徴が様々に出現する。
画像のものは花の大きさや色、やや白味を帯びた葉など、ジュウニヒトエの形質がやや勝っている。

ジュウニキランソウ その2
Fig.8 ジュウニキランソウ その2 (兵庫県但馬地方 2017.5/13)
こちらは花が小さくキランソウの形質が色濃いが、花数はキランソウよりも多い。

ヒゴスミレ
Fig.9 ヒゴスミレ (兵庫県但馬地方 2017.5/13)
播磨のススキ草原ではヒゴスミレの開花は終わっていましたが、但馬の高原では花盛りでした。
関連ページ 関西の花・ヒゴスミレ

フモトスミレ
Fig.10 フモトスミレ (兵庫県但馬地方 2017.5/21)
但馬の草原ではスミレ類の最盛期を迎えており、斜面は賑やかでした。
関連ページ 関西の花・フモトスミレ

サクラスミレ
Fig.11 サクラスミレ (兵庫県但馬地方 2017.5/21)
スミレの女王とも呼ばれ、スミレ類では最も花が大きく、県内では2ヶ所のススキ草原で見られます。
関連ページ 関西の花・サクラスミレ

野焼き跡で開花したサクラスミレ 
Fig.12 野焼き跡で開花したサクラスミレ (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
サクラスミレは他のスミレ類よりも比較的遅く開花するため、連休の野焼き後のススキ草原で萌芽と同時に開花します。アケボノスミレのような開花の早い種は、野焼きの影響をモロに受けるため、開花が見られません。

ホコバスミレ
Fig.12 ホコバスミレ (兵庫県但馬地方 2017.5/21)
主に高原地帯に生育するスミレの変種で、葉身基部がなで肩になります。
県内の高原草地ではフモトスミレとともに最もふつうに見られる無茎のスミレです。

ホソバキリガミネスミレ
Fig.13 ホソバキリガミネスミレ (兵庫県但馬地方 2017.5/21)
スミレとホソバシロスミレの自然雑種ですが、ここでは片親はホコバスミレになります。

コマガタケスミレ?
Fig.14 コマガタケスミレ? (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
コマガタケスミレはスミレとフモトスミレの自然雑種ですが、花の様子はコマガタケスミレの特徴が出ていますが、葉の大きさが大きく、周辺には開花中のサクラスミレもあることから、サクラスミレの血が入っているかもしれません。

ニホンカイタチツボスミレ(仮称)
Fig.15 ニホンカイ タチツボスミレ (仮称) (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
野焼き区域で残雪のため焼けなかった細流脇で群生していました。
低木が被る周辺にはサンカヨウの若い個体が点在していました。
*葉が小さかったためニホンカイタチツボスミレと単純に判断しましたが、これは誤認で、葉が巻き、葉脈が明瞭なためタチツボスミレに変更しました(2017.6/13追記)。

ヒメヒゴタイの初期の葉
Fig.16 ヒメヒゴタイの初期の葉 (兵庫県但馬地方 2017.5/21)
今回は草原性植物の稀少種の個体数調査で訪れました。
対象種はヒメヒゴタイ、ホソバノヤマハハコ、キセワタでしたが、ヒメヒゴタイはわずか10個体、ホソバノヤマハハコは見つからず、キセワタは40個体程確認できました。
ヒメヒゴタイは2年草であるため、野焼き対象区域では見られず、草刈りされる場所に生育しています。

キセワタの初期の葉
Fig.17 キセワタの初期の葉 (兵庫県但馬地方 2017.5/21)
同属でよく見かけるメハジキの当年株の葉とよく似ています。
関連ページ 関西の花・キセワタ

ミヤコアザミの若い個体の根生葉
Fig.18 ミヤコアザミの若い個体の根生葉 (兵庫県但馬地方 2017.5/21)
ミヤコアザミも遷移などの影響で減少しつつある草原性草本です。
以前観察していた場所では、今は全く見られなくなってしまいました。

ホクチアザミの新葉
Fig.19 ホクチアザミの新葉 (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
野焼き後の草原から新葉を出していました。
個体数は多く、あちこちで見られますが、秋の開花個体数はそれほど多くありません。
関連ページ 関西の花・ホクチアザミ

クシバタンポポ
Fig.20 クシバタンポポ (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
但馬地方では瀬戸内側と違ってヤマザトタンポポとクシバタンポポが多く見られます。
ここではクシバタンポポが多く見られました。

クシバタンポポの総苞
Fig.21 クシバタンポポの総苞 (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
総苞外片は総苞の約1/2長で幅広く、中央部が盛り上がり、先端はこぶ状となります。

イタヤハマキチョッキリ
Fig.22 イタヤハマキチョッキリ (兵庫県但馬地方 2017.5/21)
この時期から甲虫類の活動が活発になり、フィールドでよく見かけるようになります。
登山道脇の軸を切られて萎れたウリハダカエデに美しいイタヤハマキチョッキリが見られました。

ベニカミキリ
Fig.23 ベニカミキリ (兵庫県但馬地方 2017.5/21)
竹林周辺で飛翔しているのをよく見かけますが、ここでは灯火に飛来していました。

オオイワカガミ
Fig.24 オオイワカガミ (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
移動中の林道脇の林床ではオオイワカガミが点在し、新鮮な花を沢山つけていました。
六甲山系で見られるものよりも、かなり大きな葉を持っています。
関連ページ 関西の花・オオイワカガミ

タムシバ
Fig.25 タムシバ (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
遅くまで雪の残っていた場所では、まだタムシバが開花中でした。

オオタチツボスミレ
Fig.26 オオタチツボスミレ (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
温帯林の明るい林床では、オオタチツボスミレの群落が満開の場所もありました。
関連ページ 関西の花・オオタチツボスミレ

モミジガサとニリンソウ 
Fig.27 モミジガサとニリンソウ (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
例年ではこの時期のこの場所ではイチリンソウとラショウモンカズラが開花しているのですが、今年はニリンソウがまだ満開でした。
関連ページ 関西の花・モミジガサ
関連ページ 関西の花・ニリンソウ

ルイヨウボタン
Fig.28 ルイヨウボタン (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
ルイヨウボタンの花茎を上げていないものはあちこちで見かけますが、開花個体は少ないものです。
開花個体が見つかっても、今度はちょっとした風にも揺れて、なかなかよい画像が撮れなかったりします。

オククルマムグラ
Fig.29 オククルマムグラ (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
この地域ではどこにいってもふつうに見られる草本です。

マルバネコノメソウ
Fig.30 マルバネコノメソウ (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
遅くまで雪の残っていた谷筋ではマルバネコノメソウが開花していました。
関連ページ 関西の花・マルバネコノメソウ

マルバネコノメソウの花
Fig.30 マルバネコノメソウの花 (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
萼裂片は平開し、雄蕊は斜上し萼裂片より短く、葯は濃黄色。花柱はごく短い。

ウスバサイシン
Fig.31 ウスバサイシン (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
林縁部に点在しており、大型の個体は基部に沢山の花をつけていました。

ユキザサ
Fig.32 ユキザサ (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
ユキザサも林縁部で開花し始めていました。
ルイスクビナガハムシとの出会いを期待しましたが、願いは叶いませんでした。
関連ページ 関西の花・ユキザサ

レンゲツツジ
Fig.33 レンゲツツジ (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
スキー場に出ると刈り込まれて背丈の低いレンゲツツジが開花していました。

サルマメ雄株
Fig.34 サルマメ雄株 (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
スキー場で古い土壌が残る場所ではサルマメが残存しています。
サルマメは雌雄異株で、これは5本の雄蕊を持った雄花をつける雄株です。

サルマメ雌株
Fig.35 サルマメ雌株 (兵庫県但馬地方 2017.5/22)
こちらは雌花をつける雌株で、雌花は球状の子房と3岐する花柱を持っています。

タツナミソウ
Fig.36 タツナミソウ (兵庫県加西市 2017.5/26)
北播地方に向かう途中立ち寄った溜池の土堤では、タツナミソウが多数開花していました。
この日は低山の山麓でオカタツナミソウも開花していました。
関連ページ 関西の花・タツナミソウ

サイハイラン
Fig.37 サイハイラン (兵庫県播磨地方 2017.5/26)
毎年開花が見られる場所で、今年も多数の個体が開花していました。
関連ページ 関西の花・サイハイラン

サイハイランの花
Fig.38 サイハイランの花 (兵庫県播磨地方 2017.5/26)

ミヤマヨメナ
Fig.39 ミヤマヨメナ (兵庫県播磨地方 2017.5/26)
林床に群生しているミヤマヨメナが丁度満開でした。

ジャケツイバラ
Fig.40 ジャケツイバラ (兵庫県播磨地方 2017.5/26)
途上の道路脇ではあちこちでジャケツイバラが開花しています。
藪につかまったら大変な目に遭いますが、遠目で見るには綺麗なものです。

クリンソウ
Fig.41 クリンソウ (兵庫県播磨地方 2017.5/26)
シカの忌避植物であるためか、山間の少し開けたような谷間ではこのような光景をよく見かけます。
ここでは紅色~白色の様々な段階の花が咲いていました。
関連ページ 湿生植物・クリンソウ

ホソバテンナンショウ
Fig.42 ホソバテンナンショウ (兵庫県播磨地方 2017.5/26)
ホソバテンナンショウは標高1000m程度の山域でよく見かけます。
兵庫県では六甲山地と但馬~北播の山地で生育しています。
関連ページ 関西の花・ホソバテンナンショウ

ギンリョウソウ
Fig.43 ギンリョウソウ (兵庫県播磨地方 2017.5/26)
シカの食害によりほとんど下草のない林床で、ギンリョウソウがポツポツと顔を出していました。
ユウレイタケやスイショウランという呼称もあり、ふるくから親しまれていたことが解ります。

ギンリョウソウの花
Fig.44 ギンリョウソウの花 (兵庫県播磨地方 2017.5/26)
青味を帯びた柱頭は粘性があります。他の花にはハネカクシの仲間が訪花していました。

ツクバネソウ
Fig.45 ツクバネソウ (兵庫県播磨地方 2017.5/26)
沢沿いのやや湿った林床で、林縁の方向に向かって精一杯花と葉を広げていました。

イワネコノメソウ
Fig.46 イワネコノメソウ (兵庫県播磨地方 2017.5/26)
沢沿いに果実期に入ったイワネコノメソウが群生していました。
チシマネコノメソウに似ていますが、苞葉の鋸歯が目立ちます。

果実期のコガネネコノメソウ 
Fig.47 果実期のコガネネコノメソウ (兵庫県播磨地方 2017.5/26)
2個の心皮はほぼ同形。

コケイラン
Fig.48 コケイラン (兵庫県播磨地方 2017.5/26)
社寺林の林床にコケイランとエビネが点在していました。
今回はまとまりのよかったコケイランのほうを掲載しました。
関連ページ 関西の花・コケイラン

コケイランの花
Fig.49 コケイランの花 (兵庫県播磨地方 2017.5/26)

クルマムグラ
Fig.50 クルマムグラ (兵庫県播磨地方 2017.5/26)
兵庫県では前掲のオククルマムグラよりも見かける機会の少ない草本です。
オククルマムグラには茎に小さな刺がありますが、クルマムグラは平滑です。

ゴマキの花に集まるハナカミキリ類
Fig.51 ゴマキの花に集まるハナカミキリ類 (兵庫県播磨地方 2017.5/26)
ゴマキはシカが匂いを嫌うのか忌避植物となっていて、低木が沢山残っています。
ちょうど開花全盛で、ハナカミキリの仲間が訪花していました。
画像中にはセスジヒメハナカミキリとフタオビヒメハナカミキリが見られます。

キクビアオハムシ
Fig.52 キクビアオハムシ (兵庫県播磨地方 2017.5/26)
沢沿いのオオバアサガラの葉上に多数のキクビアオハムシ見られました。
キクビアオハムシはオオバアサガラを食す集団とサルナシを食草とする集団があるとのことです。

アオウスチャコガネ
Fig.53 アオウスチャコガネ (兵庫県播磨地方 2017.5/26)
この時期によく見かける小さな甲虫で、体色は茶褐色から黒藍色まで変異幅が広い。

ニジゴミムシダマシ
Fig.54 ニジゴミムシダマシ (兵庫県播磨地方 2017.5/26)
木製ベンチの基礎コンクリートの上を歩いていたものです。
木製ベンチにはキノコの発生が見られないので、たまたま飛んできたものかもしれません。

アカハネムシの仲間
Fig.55 アカハネムシの仲間 (兵庫県播磨地方 2017.5/26)
開けた河原で休憩していたところ、この虫が飛んできて枯れ枝に止まりました。
アカハネムシの仲間は区別が難しいのですが、おそらくヒメアカハネムシではないかと思います。

ゴホンダイコクコガネ
Fig.56 ゴホンダイコクコガネ (兵庫県播磨地方 2017.5/26)
河原でスゲ類の観察をしていたところ、近くのシカの糞が動いたので、小枝で周囲を掻き分けてみるとゴホンダイコクコガネがいました。
シカの増加により増えているようで、もう少しサイズが大きければ人気が出たことでしょう。

category: 春植物

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春から初夏の花 1 

今年は春の花の開花が遅れている傾向があり、兵庫県内でも但馬地方の高所ではまだ雪が残り通行できない林道もあります。そのため、山麓ではすでに初夏の花が開花しているのに、高所ではまだ早春の様相の場所が見られます。平地の花の開花から、高所の花の開花時期を推し量るのは難しくなっています。
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草刈り管理中の棚田
Fig.1 草刈り管理中の棚田 (兵庫県神戸市 2017.4/29)
この日は行政の支援を受けつつ、有志で草刈り管理している耕作放棄棚田の観察会とモニタリング調査でした。ここではヒロハハナヤスリを始めとした稀少な種が多数生育しています。

ヒロハハナヤスリ
Fig.2 ヒロハハナヤスリ (兵庫県神戸市 2017.4/29)
おそらく兵庫県内でも最も生育規模の大きな集団で、およそ25㎡範囲内に足の踏み場もないほど密生しています。ハナヤスリ属は野焼きした場所を好む傾向が見られることから、この場所で刈り草を焼いています。
関連ページ 関西の花/シダ・ヒロハハナヤスリ

オカオグルマ
Fig.3 オカオグルマ (兵庫県神戸市 2017.4/29)
この斜面周辺では春にオカオグルマが、夏~秋にはカセンソウが開花します。
関連ページ 関西の花・オカオグルマ

訪花したキマダラハナバチの仲間
Fig.4 訪花したキマダラハナバチの仲間 (兵庫県神戸市 2017.4/29)
キク科の花好きで、この場所でオカオグルマが開花すると必ず訪花しているハナバチです。比較的大型なのでおそらくダイミョウキマダラハナバチだと思いますが、資料が手元にないので断定はできません。この仲間はヒメハナバチの巣内に産卵し、幼虫のために作っておいた花粉団子を横取りする「労働寄生」をすることが知られています。

ヒゲナガハナノミ ♂
Fig.5 ヒゲナガハナノミ ♂ (兵庫県神戸市 2017.4/29)
展葉しかけのワラビの葉上でヒゲナガハナノミが休んでいました。
この時期に湿地周辺や水田(特に棚田)に行くと、必ずといっていいほど見かける1cm程の甲虫です。
幼虫は水中生活するようですが、詳しい生態は解っていないとか。

アカネスミレ
Fig.6 アカネスミレ (兵庫県神戸市 2017.4/29)
これまでどこに行ってもオカスミレめいた個体ばかりでしたが、ようやく距にしっかり毛のあるアカネスミレに出会えました。ここでは日当たりよいややザレた斜面に数個体生育していました。

ホタルカズラ
Fig.7 ホタルカズラ (兵庫県神戸市 2017.4/29)
この付近は阪神地域でもホタルカズラの多い場所で、農道脇の斜面や林縁でよく見かけます。
斜面を適度に草刈りすれば、今後も存続するでしょう。
関連ページ 関西の花・ホタルカズラ

スミレの花の変異
Fig.8 スミレの花の変異 (兵庫県神戸市 2017.4/29)
別の草刈り管理地への移動途中にある棚田土手に生育していたもので、花弁に濃淡があり、白いカスリ模様が入っているようにも見える集団がありました。
まとまった数が見られるので、変異は遺伝的に固定している可能性があるかもしれません。
関連ページ 関西の花・スミレ

ヤブレガサモドキの出芽
Fig.9 ヤブレガサモドキの出芽 (兵庫県神戸市 2017.4/29)
草刈り管理しつつ出芽個体数、幼植物個体数、開花個体数をモニタリング調査している場所です。
冬期に刈り込むので、陽地を好むミツバツチグリが増えて賑やかな光景になっています。
ヤブレガサモドキは年々増加しつつあり、国内でもっとも安定した自生地となっているはずです。
関連ページ 関西の花・ヤブレガサモドキ

トリガタハンショウヅル
Fig.10 トリガタハンショウヅル (兵庫県神戸市 2017.4/29)
刈り残された林縁でトリガタハンショウヅルが多数の花をつけていました。
ことしはトリガタハンショウヅルの当たり年のようです。

マツバスゲ
Fig.11 マツバスゲ (兵庫県神戸市 2017.4/29)
棚田土手下の掘り込み脇で勢いのあるマツバスゲが生育していました。
付近の水路脇や湿地などにふつうに見られます。
関連ページ 湿生植物・マツバスゲ

コカンスゲ
Fig.12 コカンスゲ (兵庫県神戸市 2017.4/29)
調査が終わった後、日没までにまだたっぷりと時間があったので、六甲の谷筋に入ってみました。
北側の斜面では群生するコカンスゲがちょうど開花中でした。
関連ページ 関西の花・コカンスゲ

エイザンスミレ
Fig.13 エイザンスミレ (兵庫県神戸市 2017.4/29)
開花には少し遅かったようで、花はかなりくたびれており、花粉もほぼ排出された後でした。
相性が悪いようで、なかなかバッチリ全盛期のものに出会えません。

ニッコウネコノメ
Fig.14 ニッコウネコノメ (兵庫県神戸市 2017.4/29)
兵庫県では但馬南部より南によく見られ、六甲山地でも時々見かけます。
六甲山地では他にシロバナネコノメ、タチネコノメソウなどの山地性のネコノメソウが見られます。
関連ページ 関西の花・ニッコウネコノメ

カンザシギボウシの出芽
Fig.15 カンザシギボウシの出芽 (兵庫県神戸市 2017.4/29)
谷筋では各草本の新葉が鮮やかで、撮影対象に事欠きませんでした。
そのうちの何点かを掲載してみます。
関連ページ 関西の花・カンザシギボウシ

フクオウソウの出芽
Fig.16 フクオウソウの出芽 (兵庫県神戸市 2017.4/29)
花を着ける大きな個体は風化しつつある崖の上にあって、これはその直下のザレ場に生育しているもの。開花個体には近づけず、まだ花の画像が撮れていません。

ウスゲタマブキの出芽
Fig.17 ウスゲタマブキの出芽 (兵庫県神戸市 2017.4/29)
小さいながらもコウモリソウ属らしい特徴が出ています。
関連ページ 関西の花・ウスゲタマブキ

サワハコベの出芽
Fig.18 サワハコベの出芽 (兵庫県神戸市 2017.4/29)
正確には「サワハコベらしきもの」の出芽です。
実際のサワハコベはタイプ標本を確認しないと断定できない状態と考えています。
本種は冬期にシュートの先端から伸びた匍匐茎が岩屑の間に潜って越冬し、地上部はほぼ消失します。
春の出芽期には、画像のように岩屑の隙間から1本ずつ点々と出芽してきます。

イブキシモツケ
Fig.19 イブキシモツケ (兵庫県神戸市 2017.5/1)
この日は夕刻に山菜採りがてらの散歩に出掛けました。
林道脇に群生するイブキシモツケが開花し始めていましたが、まだ多くの雄蕊が内側に畳まれた状態でした。

イトスゲ
Fig.20 イトスゲ (兵庫県神戸市 2017.5/1)
この付近の斜面や河畔の岩場にはイトスゲが多く見られ、所によっては群生しています。
名の通りスゲ属の中でも最も葉が細く、群生する様子は涼しげに感じます。
関連ページ 関西の花・イトスゲ

ハルトラノオ
Fig.21 ハルトラノオ (兵庫県北播地方 2017.5/5)
山地性スミレ目当てに車中泊2泊3日で北播~但馬地方を廻りました。
谷筋の入り口、シカ柵に囲まれた村落の一画でハルトラノオが群生し、丁度開花していました。
シカ柵の外では小さな個体がかろうじて見られる程度で、かつては谷筋にも群生が見られたのでしょう。

谷筋に散乱する金糞
Fig.22 谷筋に散乱する金糞 (兵庫県北播地方 2017.5/5)
北播地域はかつて鉄穴流しとたたら製鉄が盛んだった場所で、谷筋では金糞をよく見かけます。
北播では天児屋たたら公園が大規模たたら製鉄の史跡として残されています。
またススキで有名な砥峰高原は、大規模に山を削って砂鉄採取が行われた跡にススキ草原が成立したものです。

マルバコンロンソウ
Fig.23 マルバコンロンソウ (兵庫県北播地方 2017.5/5)
シカの食害が激しく、林床では忌避植物であるコバノイシカグマやイワヒメワラビ、マツカゼソウの出芽ばかりが目立ちます。
谷に降りてみると食害の難を逃れたマルバコンロンソウが開花し始めていました。
関連ページ 関西の花・マルバコンロンソウ

コガネネコノメソウ
Fig.24 コガネネコノメソウ (兵庫県北播地方 2017.5/5)
コガネネコノメソウは県内では播磨・丹波地方で自生地が点在しています。
丹波地方ではシカの食害によりかなり衰退しており、結実期の花茎が食害されて種子が観察できません。
関連ページ 関西の花・コガネネコノメソウ

コガネネコノメソウの花
Fig.25 コガネネコノメソウの花 (兵庫県北播地方 2017.5/5)
京都府特産のヤマシロネコノメに似ますが、花はより小さく、雄蕊は萼裂片の外に出ないことにより区別されます。
関連ページ 関西の花・ヤマシロネコノメ

ホクリクネコノメ群の不明種
Fig.26 ホクリクネコノメ群の不明種 (兵庫県北播地方 2017.5/5)
一見すると萼裂片が淡褐色であるため、ヒダボタンのように見えましたが、花は中途半端なものでした。

ホクリクネコノメ群の不明種の花
Fig.27 Fig.26の花 (兵庫県北播地方 2017.5/5)
萼は直立して淡褐色ですが、雄蕊は萼の1/2~2/3程度と短く、葯は淡橙色でヒダボタンそのものとは言えないものでした。ヒダボタンとボタンネコノメソウ、キンシベボタンネコノメソウの3角形の中心にあるような、どれとも取れないものです。
関連ページ 関西の花・ヒダボタン
関連ページ 関西の花・ボタンネコノメソウ
関連ページ 関西の花・キンシベボタンネコノメソウ

大きな花を持つシハイスミレ
Fig.28 大きな花を持つシハイスミレ (兵庫県北播地方 2017.5/5)
沢筋のスギ林の林縁斜面で遠くから見てもはっきりと解るような、大きな花を着けたシハイスミレの一群がありました。アケボノスミレ大の花だったので、Yさんにお尋ねしたところシハイスミレの変異の範疇だろうとのこと。大きな花を持つ個体がかたまって生育しているので、変異は遺伝的に固定されているように思います。
関連ページ 関西の花・シハイスミレ

シコクスミレ
Fig.29 シコクスミレ (兵庫県北播地方 2017.5/5)
兵庫県では自生地の少ないスミレで、この谷筋ではハート型の葉は見かけますが、開花個体は少数でした。谷筋斜面のザレた場所や、斜面の岩上などに生育しています。

ユリワサビ
Fig.30 ユリワサビ (兵庫県北播地方 2017.5/5)
シコクスミレが生育するザレ場で点在していました。
山麓では開花が終わっている場所もありますが、ここではまだ開花し始めたばかりです。
関連ページ 関西の花・ユリワサビ

ベニイトスゲ
Fig.31 ベニイトスゲ (兵庫県北播地方 2017.5/6)
匍匐根茎を持つため、古い社寺林の林床を広く覆うように群生していました。
基部の鞘や鱗片が赤紫色となるのが特徴で、他のイトスゲよりもやや大型となります。

タマツリスゲ
Fig.32 タマツリスゲ (兵庫県北播地方 2017.5/6)
県内では播磨地方と淡路島が分布域の中心となるスゲで、それ以外の地域では社寺林のような長く土壌の撹乱のない場所で稀に見られる程度です。
ここは分布の中心域であるためか、社寺林の林床に多くの個体が見られました。
関連ページ 関西の花・タマツリスゲ

ヒゴスミレ
Fig.33 ヒゴスミレ (兵庫県北播地方 2017.5/6)
ススキ草原にスミレ類を見にいきましたが、生憎の雨でデジ一は出せませんでした。
フモトスミレ、ニオイタチツボスミレ、アカネスミレ(オカスミレ)、アケボノスミレ、ヒゴスミレなどの高原のスミレ類が見られましたが、皆濡れそぼっています。
ヒゴスミレが1株だけ、雨のかからない木の根元で美しい花を見せてくれました。
関連ページ 関西の花・ヒゴスミレ

ワダソウ
Fig.34 ワダソウ (兵庫県北播地方 2017.5/6)
兵庫県では一部地域にのみ生育している稀なもので、期待していなかった嬉しい出会いです。
ワチガイソウよりも花が大きく草体も頑丈に見え、花弁の先が2裂しているのが特徴です。

シコクスミレの生育状況
Fig.35 シコクスミレの生育状況 (兵庫県北播地方 2017.5/6)
雨が上がったので、前日とは別の谷にシコクスミレを見に入りました。
前日の谷よりも開花個体数が多く、なんとか見れる生育環境の画像が撮影できました。

イチヨウラン
Fig.36 イチヨウラン (兵庫県北播地方 2017.5/6)
イチヨウランは数年前見たときより個体数が減り、わずか1個体のみが残って開花していました。

コウライテンナンショウ
Fig.37 コウライテンナンショウ (兵庫県但馬地方 2017.5/7)
マムシグサの仲間ではこの地方では最もふつうに見られる種ですが、立派なものがあると思わず撮影してしまいます。山麓ではコウライテンナンショウが全盛期ですが、高所のヒロハテンナンショウはまだまだでした。
関連ページ 関西の花・コウライテンナンショウ

ジュウニヒトエ
Fig.38 ジュウニヒトエ (兵庫県但馬地方 2017.5/7)
ここでは数多くの個体が谷筋の斜面を飾っています。
本種は県内では「あるところにはある」といった感じで、分布は局所的です。
関連ページ 関西の花・ジュウニヒトエ

オキナグサ
Fig.39 オキナグサ (兵庫県但馬地方 2017.5/7)
高原の水田地帯に残っている集団で、開花し始めといった感じでした。
相変わらず盗掘の絶えない花で、よく知られた自生箇所は2年前に盗掘されて消滅しました。
関連ページ 関西の花・オキナグサ

アケボノスミレ
Fig.40 アケボノスミレ (兵庫県但馬地方 2017.5/7)
前日と違って好天に恵まれ、スミレ類の観察日和となりました。
例年野焼きされる場所が、残雪のためか手付かずの状態で、アケボノスミレ、アカネスミレ(オカスミレ)、フモトスミレ、ホコバスミレなど沢山のスミレ類が開花していました。
サクラスミレは開花が遅れているようで、まだ開花個体が見られませんでした。
関連ページ 関西の花・アケボノスミレ

ザゼンソウ
Fig.41 ザゼンソウ (兵庫県但馬地方 2017.5/7)
この様子ではまだザゼンソウも咲いているのではないかと思い、自生地に立ち寄りました。
意に反してほぼ開花が終わっており、長く雪に覆われている場所でわずかに残り花が見られました。
関連ページ 湿生植物・ザゼンソウ

category: 春植物

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春の花々 2 

 この時期から春~初夏の草本の開花ラッシュが始まり、植生調査も重なり忙しくなってきます。遠方の複数地を効率よく廻るため、車中泊する機会が多くなります。山菜のシーズンでもあるので、夕食には付近にある山菜を摘んで食事の足しにします。屋外ということもありますが、単に山菜を入れるでけで、インスタント食品も驚くほどの美味しさになります。
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トウゴクサバノオ
Fig.1 トウゴクサバノオ (兵庫県丹波地方 2017.4/22)
9年前に発見した自生地を数年置きに継続観察中ですが、シカの忌避植物であるらしく、発見当初よりもかなり個体数が増えています。
この個体は発見当初から存続しているもので、沢山の花茎を上げた充実した株になっています。
関連ページ 関西の花・トウゴクサバノオ

トウゴクサバノオの花
Fig.2 トウゴクサバノオの花 (兵庫県丹波地方 2017.4/22)
花は淡黄緑色~白色で、小さく、橙黄色の密弁が目立っています。

トウゴクサバノオ群落
Fig.3 トウゴクサバノオ群落 (兵庫県丹波地方 2017.4/27)
これは上記の自生地とは別の沢筋に見られるもので、足の踏み場もないほど高密度に広がっていました。周辺にはシカの忌避植物であるマツカゼソウのほか、ヤマネコノメソウ、シロバナネコノメ、ニッコウネコノメ、マルバコンロンソウ、ミヤマチドメ、ミズタビラコ、ニシノヤマクワガタ、ヤマトウバナなどの小型草本が残っています。

フイリハグロシハイスミレ
Fig.4 フイリハグロシハイスミレ(通称) (兵庫県丹波地方 2017.4/22)
沢沿いの伐採された明るい斜面に通常のシハイスミレとともに群生していました。
兵庫県はシハイスミレの分布とマキノスミレの分布が交差し、この個体は長めの葉が立ち上がり気味で、かなりマキノスミレ寄りです。
関連ページ 関西の花・シハイスミレ

トクワカソウ
Fig.5 トクワカソウ (兵庫県丹波地方 2017.4/22)
別名イワウチワ。トクワカソウをイワウチワの変種とすることもあるが、葉の変異は連続しています。
昨年も見に来ましたが、花期終わりでモヤモヤが残ったので、そのリベンジで再訪しました。
兵庫県では稀なもので、今回は新鮮な花が沢山見れました。

ヒカゲツツジ
Fig.6 ヒカゲツツジ (兵庫県丹波地方 2017.4/22)
兵庫県ではヒカゲツツジとトクワカソウの開花期が一致し、丁度満開のころでした。
急峻な岩峰の北側斜面に生育していることが多く、周辺には着生シダが多く、時にセッコクが見られます。

ツルハコベ
Fig.7 ツルハコベ (兵庫県丹波地方 2017.4/22)
従来からサワハコベと混同されているもので、多くの図鑑では掲載されておらず、牧野図鑑にのみ掲載されています。
兵庫県ではサワハコベと考えられるものは比較的稀であり、生態的に明瞭な差が見られます。
ツルハコベは地表に匍匐茎をはわせ、葉は小型だが、サワハコベと考えられるものは匍匐茎は地中、地表ともに確認でき、晩秋になるとシュートの先端が細く地中に入り、地中茎となって越冬し、細かく破砕された岩屑斜面に好んで生育します。
ツルハコベには晩秋にこのような挙動は見られず、矮小化した草体が地表で越冬し、どちらかというと沢沿いの平坦地を好むようい思います。

ワチガイソウ
Fig.8 ワチガイソウ (兵庫県丹波地方 2017.4/22)
8年前に発見したワチガイソウの様子を久しぶりに見に行きました。
但馬地方では自生地が点在していますが、丹波地方ではここだけに生育しているものです。
特に個体数の増減はないような感じで、土砂による氾濫で埋まらない限り、この状態が続くと思われます。
関連ページ 関西の花・ワチガイソウ

ワチガイソウの花
Fig.9 ワチガイソウの花 (兵庫県丹波地方 2017.4/22)

オキナグサ
Fig.10 オキナグサ (兵庫県阪神地方 2017.4/22)
丹波地方からの帰途、県内の瀬戸内側で唯一の自生地を見に立ち寄りました。
ここは草地ではなく、人が近寄り難い岩場でわずかに残っています。
全国的に草原で見られることが少なくなっているようで、このような場所で残っている県も多いようです。
関連ページ 関西の花・オキナグサ

シロバナウンゼン
Fig.11 シロバナウンゼン (兵庫県阪神地方 2017.4/22)
このあたりでは急峻な山腹や谷筋の斜面で比較的よく見かける低木です。

トリガタハンショウヅル
Fig.12 トリガタハンショウヅル (兵庫県阪神地方 2017.4/22)
林道脇のヤマウグイスカグラの木にトリガタハンショウヅルが巻き上り、開花し始めていました。
毎年どこかで見かけますが、県内にそれほど多いものでもありません。

ムロウマムシグサ(キシダマムシグサ)
Fig.13 キシダマムシグサ(ムロウマムシグサ) (兵庫県阪神地方 2017.4/22)
林道脇の林縁から明るい林床に多数の個体が生育しており、開花し始めていました。
この場所の集団は、小葉の中肋に沿って白斑が入るものが見られます。
関連ページ 関西の花・キシダマムシグサ

ケイリュウタチツボスミレ
Fig.14 ケイリュウタチツボスミレ (兵庫県阪神地方 2017.4/22)
河畔の増水すれば水没するような岩の隙間に生育しています。
開花前に濁流に一度飲まれてしまったのか、葉や萼が砂まみれになっていました。
タチツボスミレよりも草体は小型、葉も小さくやや光沢があり、タチツボスミレよりも多数の花をつけ、花弁の幅は狭いものが多いようです。環境に適応した結果か、種子の発芽率はほぼ100%と『近畿地方のスミレ類』で報告されています。

砥峰高原の野焼き跡
Fig.15 砥峰高原の野焼き跡 (兵庫県北播地方 2017.4/25)
毎年、早春に野焼きが行われ、ススキ草原が長く保たれている場所で、ノルウェイの森のロケ地として有名になりました。
なにか草本が出ていないか様子を見ましたが、開花しているのはショウジョウバカマくらいで、アザミ類の萌芽が見られた程度でした。RDB見直しに際し、ここでしか記録されていない稀産種の存続の確認が必要な場所です。

周氷河地形
Fig.16 周氷河地形 (兵庫県北播地方 2017.4/25)
砥峰・峰山高原から流れ出る沢の源頭部には大きな岩塊が累積する周氷河地形が見られます。
このような場所では岩の隙間から地下水によって冷やされた冷気が流れ出し、本来は湿度と低温を好む草本類が見られるものですが、シカの食害が激しく、林床にはツルシキミが点在している貧相な植生となっています。画像右下にサカゲイノデのフィドルヘッドが見えますが、柔らかい葉が展葉すると食害を受けてしまいます。

キンシベボタンネコノメソウ
Fig.17 キンシベボタンネコノメソウ (兵庫県北播地方 2017.4/25)
沢の源頭部ではコチャルメルソウやキンシベボタンネコノメソウの小群落が開花全盛でした。
関連ページ 関西の花・キンシベボタンネコノメソウ

キンシベボタンネコノメソウの花
Fig.18 キンシベボタンネコノメソウの花 (兵庫県北播地方 2017.4/25)
ボタンネコノメソウの変種で、萼裂片は直立し、淡緑色~淡黄色で、鈍頭。雄蕊は8個で萼裂片の2/3長で萼から出ず、葯は黄色。花柱は萼から超出せず、花後には2個の心皮の大きさが異なります。
似たものは多く、上記の特徴を総合してボタンネコノメソウ、ヒダボタン、ヒメヒダボタン、アカヒダボタン、サンインネコノメ、ホクリクネコノメなどと区別します。

ナルコスゲ
Fig.19 ナルコスゲ (兵庫県北播地方 2017.4/25)
渓流畔の岩場の隙間でナルコスゲが開花中でした。
兵庫県北部では清流の脇にふつうに見られますが、瀬戸内側では西宮市内の沢沿いに隔離分布しています。
関連ページ 関西の花・ナルコスゲ

オクノカンスゲ
Fig.20 オクノカンスゲ (兵庫県北播地方 2017.4/25)
県内では中部以北の日本海側に多いスゲで、高標高地の多雪地になると変種のハバビロスゲに置き換わります。
関連ページ 関西の花・オクノカンスゲ

ショウジョウスゲ
Fig.21 ショウジョウスゲ (兵庫県北播地方 2017.4/25)
低地の畦畔から高地の岩場にまで現れるイワカンスゲ節の普遍的なスゲですが、この節のものは地域と環境により分化しているものも多く、一度各地の集団の形質を精査すれば違いがあるのではないかとも思っていますが、まだ手をつけていません。
関連ページ 湿生植物・ショウジョウスゲ

ミヤマヨメナ
Fig.22 ミヤマヨメナ (兵庫県北播地方 2017.4/25)
山麓の社寺林ではミヤマヨメナが開花し始めており、ここではラショウモンカズラも咲き始め、はやくも初夏の様相でした。

ムサシアブミ
Fig.23 ムサシアブミ (兵庫県北播地方 2017.4/25)
ムサシアブミも開花し始めで、まだ開花途上のものも多く、開花が進むステージが観察できました。
関連ページ 関西の花・ムサシアブミ

ムベ
Fig.24 ムベ (兵庫県丹波地方 2017.4/27)
ムベはアケビ同様、雌雄同株で雌雄異花らしいが、雄花しか見られませんでした。
ムベの果実はこのあたりではほとんど見かけないが、雄花だけのものが多いのが原因かもしれません。

ハリマスミレ
Fig.25 ハリマスミレ (兵庫県丹波地方 2017.4/27)
山間の休耕中の畑地でアリアケスミレに混じってかなりの個体が見られました。
ここではスミレは少し離れた農道脇に見られます。
関連ページ 関西の花・ハリマスミレ

アマドコロ
Fig.26 アマドコロ (京都府丹後地方 2017.4/28)
兵庫県丹波地方で篠山自然の会の方々をご案内した後、但馬から京丹後に移動、車中泊して翌日は日本海側を廻って、滋賀県に抜けました。京丹後の海岸では朝日を浴びてアマドコロの開花が始まっていました。

モミジチャルメルソウ
Fig.27 モミジチャルメルソウ (京都府丹後地方 2017.4/28)
京都・滋賀・福井の日本海側には比較的ふつうに生育しているようですが、それ以外の場所では全く見られない地域特異性の著しい種です。ここでは渓流畔の岩上でジュウモンジシダやミゾシダなどとともに生育していました。

モミジチャルメルソウの花
Fig.28 モミジチャルメルソウの花 (京都府丹後地方 2017.4/28)
花は花序とともに、淡黄緑色のものと赤褐色のものとがあり、画像のものは花序が赤褐色のものです。
花弁はチャルメルソウ同様に3~5裂しますが、花序には花がより密についている印象を受けます。

ニシキゴロモ
Fig.29 ニシキゴロモ (滋賀県 2017.4/28)
京都から福井を抜けてオオバキスミレを見に滋賀県に足を伸ばしました。
オオバキスミレを見に行く途上の林道脇にはトキワイカリソウ、スミレ類などとともにニシキゴロモが開花中でした。この場所では紫色、桃色、白色のニシキゴロモが混在していました。
関連ページ 関西の花・ニシキゴロモ

ニシキゴロモの花
Fig.30 ニシキゴロモの花 (滋賀県 2017.4/28)
画像は桃色品の個体で、太平洋側に分布する変種のツクバキンモンソウとは花冠上唇の長さで区別します。ニシキゴロモでは長さ2.5~3mmとなりますが、ツクバキンモンソウでは長さ1mmとなります。
関連ページ 関西の花・ツクバキンモンソウ

トクワカソウ群落
Fig.31 トクワカソウ群落 (滋賀県 2017.4/28)
トクワカソウはシカの忌避植物であるためか、十数年前見たときよりも増えたように思います。
兵庫県では峻険な場所に生育してゆっくり観察できませんが、ここではなだらかなブナ林下に群生しており、観察が容易でした。

オオバキスミレ
Fig.32 オオバキスミレ (滋賀県 2017.4/28)
十数年振りの久々に見るオオバキスミレで、当時よりも群生は衰退しているように感じましたが、シカの食害によるものでしょうか。

オオバキスミレの花
Fig.33 オオバキスミレの花 (滋賀県 2017.4/28)
側弁と唇弁には暗紫褐色の条があり、側弁基部には太くて短い毛が生えています。

オオバキスミレの生育環境
Fig.34 オオバキスミレの生育環境 (滋賀県 2017.4/28)
風化した花崗岩が堆積した斜面の向陽~半日陰地に生育しており、水分条件が良い半日陰に生育するものは草体がやや大きくなります。数十年前はこのような様子が林道脇の各所で見られましたが、現在では所々に点在しているという感じでした。

オオバキスミレとニホンカイタチツボスミレ(仮称)
Fig.35 オオバキスミレとニホンカイタチツボスミレ(仮称) (滋賀県 2017.4/28)
両種ともに同じような環境を好むため、ときに混生し、色彩の賑やかな場所が見られました。
他に半日陰地ではトクワカソウやシハイスミレと混生している箇所も見られました。
関連ページ 関西の花・タチツボスミレ

タチスズシロソウ
Fig.36 タチスズシロソウ (滋賀県 2017.4/28)
オオバキスミレを観察したあと、まだ日没にはかなり時間があったので琵琶湖畔の砂浜に立ち寄りました。丁度タチスズシロソウが満開で、場所によっては白い紗をかけたように見えるほど群生していました。

タチスズシロソウ群落
Fig.39 タチスズシロソウ群落 (滋賀県 2017.4/28)
多くの場所では草丈の低いものが群生していますが、撹乱されにくい木立の周辺では比較的大型の個体となり、草丈の高い群落となっています。

アナマスミレとタチスズシロソウ
Fig.40 アナマスミレとタチスズシロソウ (滋賀県 2017.4/28)
琵琶湖畔では遺存的な海浜植物が多数生育しておりタチスズシロソウのほか、ハマヒルガオ、ハマエンドウ、ハマゴウなどが見られます。
* Y氏から、琵琶湖畔にあるものはアナマスミレではなく、ふつうのスミレであると教えて頂きました。同所的に生育している海浜植物からアナマスミレと見ましたがそうではなく、スミレ、アナマスミレ、アツバスミレの区別は容易ではないようです。

冷凍鴨だし蕎麦の山菜アレンジ
Fig.41 冷凍鴨だし蕎麦の山菜アレンジ (2017.4/27)
植林地で放棄されたサンショウの花山椒(雄花のつぼみ)とモミジガサが採れたので、移動途中のスーパーで冷凍のソバを購入。
モミジガサは沸騰した湯に冷凍のソバとともに投入し、花山椒はソバが茹で上がる15秒位前に入れる。
屋外で風や水の流れの音、カエルの鳴き声を聴きながら夕食摂る贅沢な時を過ごせます。

インスタント味噌煮込みうどんの山菜アレンジ 
Fig.42 インスタント味噌煮込みうどんの山菜アレンジ (2017.4/13)
この日は谷筋の倒木から採取したヒラタケ、渓流畔のシャクを採取して利用。画像は煮込んでいる最中です。一人の車中泊では手の込んだことはせず、インスタントの食品に山菜を加えるのが手軽、かつ味わい深いです。
キノコを虫出しせずに生で煮るとキノコバエやキノコムシの幼虫が浮かんでくることがありますが、ハチノコやザザムシ、イナゴを食していたので抵抗はありません。気になる時はスプーンなどでサッと掬い出して捨てます。昆虫類は豆腐や肉類が広まるまでは、庶民の重要な蛋白源+キチン・キトサン源となっていたと考えられ、種によっては積極的に利用すべきものもあると考えています。

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